新宿「大ガード」交差点の交通事故の原因

2020年12月4日20:47頃に起きた、新宿「大ガード」交差点での交通事故。

形式は、交差点で、直進車と右折車が衝突するという、よくあるパターンでした。

今回の事故では、青梅街道を西から大型バイクが東から直進してきて、北（小滝橋通り）へ右折しようとしたタクシーに接触し、バイクはそのまま歩道に突っ込み、歩行者をはねた、というものでした。

事故の瞬間

交差点を映した定点カメラに、事故の瞬間がはっきりととらえられており、原因は大型バイクの信号無視であることが分かります。

大型バイクが交差点にやってくる前から信号は完全に赤になっており、右折のみ許される状況なのが、映像からもハッキリとわかります。

4日夜、東京・新宿区の新宿大ガードの交差点でタクシーとバイクが衝突する事故があり、歩行者の女性が巻き込まれました。
警視庁によりますと、4日夜、新宿大ガードの交差点を右折しようとしたタクシーと対向車線を直進してきたバイクが衝突しました。バランスを崩したバイクはガード下の歩道に乗り上げ、歩いていた30代から40代くらいの女性をはねました。女性は病院に搬送され、どうやら骨折の大ケガだったようですが、命には別状はないということです。
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000200360.html

現場の様子

バイクは交差点で、タクシーの右側前方に衝突し、そのまま火花を散らしながら、ガード下の歩道（いつもたくさんホームレスがいるところ）のほうへ突っ込んでいき、新宿大ガードの「落書き防止の壁画」が書かれた壁に激突し、跳ね返って、大ガード中腹の車道側の柵と街灯の支柱に衝突して停止。 ホームレスの集団がいるところまでは到達しなかった模様です。（このガード下、手前交差点のほうは雨漏りがするので、ホームレスは通常、奥の方を居所としています。それが幸いした形です。）

革ジャンを着たバイクの運転手は、そのまま立ち上がって、その後の警察の処理が済むまでずっと現場にいてご健在のようでしたが、事故に巻き込まれた女性は横たわって身動きせず。救急車で運ばれていきました。 現場の歩道には血痕が残されていました。事故に巻き込まれた歩行者のものと思われます。
また、大ガード下の「落書き防止の壁画」の壁が、大きくえぐれて金属でこすり取られたようになっていました。

そして交差点から歩道にかけて、バイクやタクシーの部品が広範囲に飛び散っていました。

この交差点は大きいので交差点の中にも距離があり、黄色点滅の段階で確実に止まらず直進してしまうと、高い確率で事故になります。
バイクのスピードはそれなりに出ており、この辺り、歩行者の通行量もかなり多い上に、歩行者側の信号が青になる前に横断歩道を渡り始める人も多いので、死人が出ていてもおかしくない事故でした。死者が出なかったことは不幸中の幸いではありますが、「命に別状はない」といっても、永久に後遺症に苦しむ可能性もあるので、被害者が案じられます。

タクシーは事故直後、すぐにハザードを点けて、交差点を避けて、小滝橋通りを入ったところで停止。右側前方や右サイドミラーは大破していました。

事故後 23:00～

そのままずっと23時すぎてもそのタクシーと運転手はその場にいらっしゃり、かわいそうな感じでした。

バイクのほうは、23時頃、白いバンに乗せられて運ばれていきました。バイクの運転手は終始、警察の立ち合いに付き合っており、元気そうでした。

その他参考：
【まとめ】新宿大ガード前でタクシーとハーレーが激突、歩行者が巻き添えではねられホームレスの段ボールハウス直撃か
https://matomame.jp/user/yonepo665/1fcaf74b3d843e6e8c95

気になったのは、

今夜は新宿で珍しい場所が火事だったみたい。新宿大ガード下のホームレスさんの段ボールのおう(´･_･`)ホームレスのおじさん寝タバコはダメだよ。

などとTwitterで拡散させている人がいること。現場にいながら、状況も確認せず安易に発信する。こうやって嘘やデマは拡散されていくのか、と思うと交通事故そのものと同様、怖いものがあります。

消防車が来ていたのは、火災が起きたからではなく、バイクが破損し、また鉄道高架下であることから、念のため、火災を警戒してやってきただけと思われます。