道路(歩道)を歩いていると、思い出すことがあります。
それが謎の排水溝の遺体(新宿・未解決)事件。
謎の排水溝の遺体事件(北新宿・未解決)
2010年の年末~2011年の年初頃、北新宿をたまたま通りがかった時、歩道のガードレールのところに、よく見かける、お願い 目撃者を探しています。という看板が立てかけられていたので、「よくある交通事故の目撃者捜しか・・・」と思いながら、なんとなく全文を読んでみると・・・
平成〇年〇月〇日・・・
その看板の脇にある排水溝の中(フタの下)で身元不明の遺体が見つかったので、それに関する情報提供を警察が求めている立て看板でした。
場所
その現場(排水溝)の場所はこちら。- 東京都新宿区百人町3丁目 交差点(小滝橋通り)※東京都教育相談センター斜め前
- ピンポイントの座標:35.707799148450114, 139.69443351966044
内容
当時、ローカルのネット・ニュースで話題になった程度で、全国的には知られていない事件かと思われます。大まかな事件の概要は、※上図は断面図のイメージ。実際は体育座りではなく、半立ち(ほぼ直立、やや腰折れ)で足先が水に浸かっている状態。
- 2010年12月16日
- 道路の清掃作業員が排水溝を清掃しようとフタ(横ではなく縦型の排水溝のフタ)を開けたところ
- すぐそこに人の頭のようなものが見え、確認したら年配の男性の死体だった
- その遺体は足は底の水に浸っていて、足は素足。服とズボンは履いており、メガネを掛けていた。
- 目立った外傷や着衣の乱れはなし。
という状態だったようです。
ちなみに排水溝のフタは肩幅程度しかなく、それなりの力は必要ですが、開けようと思えば一人でも開けられなくもない仕様です。
この件に関しては、以下のサイトが詳しいです。
【事件】新宿の排水溝の男性遺体上記のサイト以外にも、以下のURLにも、この事件についての言及があります。
http://richeterakotta.blog.fc2.com/blog-entry-36.html
- 【未解決事件】百人町マンホール遺体事件
https://xn--9oqx67ab2fnkbmy2he6h.com/?p=2780 - マンホールに男性の遺体
https://tsushima.5ch.net/test/read.cgi/news/1260937551/l50
ただ、上の1,2のサイトでは「マンホール」と書いてありますが、正確にはマンホールではなく、排水溝のほうです。
事件現場には、排水溝のフタと、数メートル離れたところにマンホールもありますが、遺体が発見されたのは「排水溝」のほうです。
マンホールは通常、専用の器具がないと開けられないようになっているので、排水溝のフタとマンホールでは大きな違いがあります。
考察
以下は筆者のただの考察ですが、この事件の発生原因としては以下の2点が考えられます。- どこかで亡くなった遺体を、第三者が運び、排水溝の中に入れた。
- ホームレスまたは認知症の人が、冬なので暖を取ろうとして自分で排水溝のフタを開けて中に入り、そこで息絶えた。
- のぞきフェチの人が自ら排水溝の中に入り、そこで息絶えた。
1.第三者によって運び入れられた可能性
この1の可能性が一番高いような気がします。別の場所の(おそらく自然死した同居人の)遺体を、葬式代も出せない等々の何らかの理由で、第三者がどこかに遺棄しようと考えた。この排水溝は交差点にあり、車でのアクセスは容易で、歩道スペースも広めにあり比較的車を一時駐車しやすいところでもあります。夜間1:00~4:00頃の時間帯は交通量もかなり減り、街路樹の暗闇に包まれるので、台車または車で運んできて、車を目隠し替わりのタテにしつつ、(そのすぐ近くのマンホールは開けられなかったので)排水溝のフタを開けて、中にそっと詰め込んだ。
事前に下見をしておけば、もしくは普段からここを通っており土地勘があれば、うまくいけば1、2分程度ですべての作業を完了できそうです。
ここは近くに大規模な都営アパートがあり、高齢化率も高いので、そこらあたりで行方不明者がいないか?気にかかるところです。
遺体をマンホール等に遺棄する事件は、散見されます。一例↓
多摩保母マンホール事件(1997年1月14日)
https://www.youtube.com/watch?v=Ht-I5U_KDA8
2.ホームレスまたは認知症の人の可能性
2の「暖を取ろうと自ら入り込んだ」可能性も完全には排除できませんが、ホームレスだった場合、靴を履いていなかった(または靴が見当たらない)部分が腑に落ちません。認知症の人だった場合は、ありえます。
私は当初、近くの神田川の、それなりの大きさがある(かがめば歩けるくらいの)下水道(下水管)を主に寝床にしているホームレスが、神田川への排水口から下水管づたいにここまで来て、身動きとれなくなって、そこで力尽きたのか?とも推察しましたが、この辺り周辺の排水溝の地下は、人が通れるようなサイズにはなっていません。
よってこの遺体は、この道路のフタを出入りしたことは間違いありません。
3.のぞきフェチの可能性
排水溝などに入り込んで、地面の高さから上を通る人のスカートの中を覗き見たい、という奇怪なフェチを持った人も確かに存在します。一例↓
道路の側溝に潜み、スカート内のぞき見 容疑で男逮捕(2015年8月16日)
https://www.kobe-np.co.jp/news/backnumber/201511/0011512821.shtml
トイレの底に人が・・・『福島便槽事件』(1989年)
https://www.youtube.com/watch?v=vH7B6Gv7LZA
この排水溝のフタがある場所は、ちょうど横断歩道のところにあるので、信号待ちで横断歩道で待っている人、渡っている人を下から覗こうと思えばのぞけなくもないかもしれません。
ただこの偏重的性欲フェチの場合、年齢は40歳台以下といった、ある程度若く痩せていて体力を持て余している人に限られるようです。自分の性欲が抑えきれず、穴に入れるほどの体型(太っていない)であり、重いフタを開け、穴の中にじっとしていられるほどの体力が必要となるからです。
以上、道を歩き、排水溝やマンホールを見るたびに思い出す謎の未解決事件でした。