フリマアプリ「メルカリ」の利用者は多いようですが、正直、メルカリのサービスには辟易しています。(ちなみに「メルカリ(mercari)」)とはラテン語で「商いする」という意味らしいですが。
メルカリに辟易している理由を何点か列挙してみます。
出品者と連絡が取りにくい
メルカリは匿名性、特に出品者保護が過剰になっているように感じます。連絡手段がコメントしかない
まず、売買成立前に(売買が成立していない者が)出品者と連絡を取り合う手段がコメント記入しかありません。そのため、出品者に都合が悪いこと(例えば、著作権違反物、違法物、その他メルカリ規約違反物等)を伝えようとすると、コメントという第三者にも読める形(ネット上でさらされる形)で知らせるしかありません。著作権違反物などを見つけ、こちらとしては、出品者に気を使って、内々に済ませてあげようと考えているのに、内容をすべてにさらすことになります。
また、そのコメントは、出品者側が任意で削除したり、書き込みブロックできるようになっています。購入者側が被害者である場合、対抗手段が後は法的措置しかありません。圧倒的に出品者側が有利な仕組みであるという欠陥があります。
この点、ヤフー・オークションなどは「出品者への質問」という欄にて質問し、その内容(質問)を公開するかしないかは、質問を受け取った出品者が任意で選択することができるようになっています。違反を世間にさらして吊るし上げる、という意味ではコメントは必ず公開される、というのもよいのかもしれませんが、前述の通り、問題ある出品者はコメント削除と書き込みブロックで逃げます。
コメントへの返信が読めない
また、違反等を指摘した場合、出品者は何かコメントに返信をしたあと、慌てて該当商品ページを削除しますが、ページを削除してしまうとコメントが読めないという欠陥が、メルカリにはあります。
コメントをした後、上図のように
「(出品者)」さんが「〇〇(商品ページタイトル)」にコメントしましたと「マイページ」に「お知らせ」は来るものの、そのお知らせをクリックすると、そこではメッセージは読めず、該当商品ページに飛ぶようになっており、該当ページが削除されていると、出品者のメッセージごと消えており、読むことはできません。そしてこちら側が出品者のメッセージを読めていないことを、出品者が知ることもありません。
こちらとしてはどんな弁解をしたのか確認したいのですが、そのメッセージを永久に見る機会がありません。
売買非成立の商品ページがないと出品者と連絡がとれない
この点も前述の欠陥と関連しますが、メルカリでは商品ページのコメント欄でしか出品者と連絡が取れず、かつ売買が成立してしまうと、その商品ページにはコメントができなくなってしまいます。つまり、売買非成立の他の商品ページがない限り、出品者と連絡を取る手段がありません。その出品者のすべての商品が売買成立済の場合、どこにもコメントする場所がなく、次にいつ出品するかもわからない新しいページが出てくるのを待つのみ、となります。
しかもその場合は、その新ページの出品物とは関係のないやりとりを、そのページのコメント欄を通じて出品者とおこなわなければならないという欠陥も生じます。
あとはメルカリ事務局経由で連絡を取ることを試みるしかありませんが、メルカリはよほど法的なことでもない限り、連絡の仲介はしてくれません。これもメルカリのイメージが悪い一因となっています。メルカリが悪質な転売ヤーの温床となっている由縁です。
パソコンだとメール通知が来ない
これも上記と関連しますが、パソコンだと、出品者から何か返信があったとしても、メール通知がきません。メルカリからは広告ばかりがやたらメールで来ますが、肝心の重要なメッセージはメールで知ることはできません。メルカリに張り付いて随時「マイページ」を監視していないとコメントがあったことがわかりません。そしてコメントされた通知がメルカリのマイページに来たとしても、瞬時に見ないとページが削除されたら見れない、という欠陥があります。
メルカリはせめて、そのコメントの内容だけでも、マイページ内の別枠に残して読めるようにするか、メールで転送するようにするべきでしょう。
メルカリの対応も悪い
以前、著作権違反および虚偽の事実を添えての商品転売の出品があり、こちらが気づいた時にはその商品はすでに売買済。その出品者の他の売買未成立の商品もなかったため、メルカリに連絡を取るしかない、という事例に遭遇しました。そこで違反の内容を、
A. メルカリの規約に即して、規約の何条に違反している。
B. 法律のどこそこに違反している。
B. 法律のどこそこに違反している。
と大きくAとBの2点に分けて丁寧に書き、かつ、
- 出品者にその旨知らせて、該当ページを削除してほしい
- もしくは(規約違反なので)メルカリの判断で削除してほしい
メルカリはページ削除に消極的
しかし、メルカリから送られてきたのは、のらりくらりとはぐらかすような回答でした。メルカリからの返事では、メルカリにとって都合が悪い部分は触れず、AとBの2点について問うたにもかかわらず、Bについてしか返信がない、という感じで、誠意は感じられませんでした。
しかし、あきらめずに、今度は無視されたAの部分のみをクローズアップして、「メルカリの規約の第何条のどの文章に違反している」と事細かにその該当規約の文章およびURLまで貼って、さらにメルカリに食い下がりました。
そうするとようやく、該当ページは削除されました。メルカリの判断で削除したのか、メルカリが出品者に伝えて出品者判断で削除したのかはわかりませんが。
こちらとしては、もしこれでもメルカリが応じないなら、弁護士経由で法的手段を取るしかありませんので、それも視野に入れていました。
メルカリの存在で困っている人は多い
ネット上で見る限り、同じように、メルカリに出品された商品で困っている人も多いようです。メルカリはその商品の転売で利益を得ている利益享受者なのですから、売買当事者のみならず、メルカリの存在によって被害を受けている第三者も救済されやすいようにサービスを改善し、責任をもって誠実に対応してほしいものです。
さらにメルカリは、詐欺サイトの肥やし・・・詐欺通販サイトへのネタ提供の総元となっている、という欠陥があります。
詐欺通販サイトのほとんどの商品画像や商品説明が、メルカリからコピペされたものなのです。うっかりメルカリに出品してしまうと、その画像や文章は、延々と詐欺サイトで使いまわされ、ネット上に残り、被害者を生み続けてしまうことになるのです。詳細↓