イギリス・ヴァージン(初)なのにロストバゲージ

2003/12/09

イギリス

t f B! P L

初めて(ヴァージン)のイギリスなのに、到着早々、ロストバゲージ(荷物紛失)に遭ってしまいました。

【今回の旅程(6泊7日のイギリス・ロンドン旅行の往路)】
  • 7:10amに自宅を出て
  • 10:00くらいに成田空港着
  • 12:00発のイギリス・ロンドン・ヒースロー空港行ヴァージンアトランティックの直行便に乗り込み
  • 16:00(ロンドン時間 同日)着

ヒースロー空港に着いて、空港のBaggage Claim Area(荷物受取所)のベルトコンベアで自分のキャリーケースが出てくるの待っていたのですが・・・


いつまで経っても自分の荷物が出てきません。(上の2枚の写真はイメージです。)

大勢いたのに、一人、またひとりと荷物をピックアップしていなくなり・・・自分だけ取り残された時のせつなさといえば・・・

もうすぐ夜なので、初めてで不慣れなイギリス、少しでも明るいうちに予約してある宿に向かいたいところなのですが、何十分も待っても荷物は出てこず、あとはなぜか引き取り手がいない荷物が1,2個、ぐるぐると回り続けるだけになり・・・

「誰かこの荷物と間違って私の荷物を持って行ったのか?」
「私の荷物と、このぐるぐるまわっている荷物が間違って扱われたのか?」

・・・などの推測が頭の中を飛び交いつつ・・・いずれにしても確実に「私の荷物が無い」ということを認めざるを得ない状況になりました。

そこで近くの空港の係員がいるカウンターへ行き、乗って来たヴァージンアトランティックのカウンターへ案内され、文字通り、Baggage のクレームを行いました。

担当者によると、「現時点ではどこにあるのかわからないが、見つかったら宿泊している宿に送る」ということで、自分の名前や予約してあるユースホステルの詳細やらを伝えて手荷物だけの軽装で、ヒースロー空港を出ることになりました。

ロストバゲージの予防策は?

ロストバゲージが起きないようにする予防策はあるのか?というと「無い」というのが私の結論です。
ロストバゲージは自分の手が届かない、第三者の部分で起きてしまうので、自分ではどうすることもできません。

予防策はないが対策はある

ロストバゲージが起こらないような予防策はありませんが、紛失が起きることを想定しての対策はあります。

  1. 荷物の中にGPSを入れておけば発見は早くなる(←但しこれはあまり現実的ではないでしょう。)
  2. 予め荷物の写真を撮っておき、いつでも見せられるようにしておく(→どんな外見の荷物が無くなったかを説明するのに役立ちますが、タグで管理されているので、外見がわかったからといって。それで発見が早くなる、ということはあまりないでしょう。そして、自分は今回は荷物の写真は撮っていなかったので、口頭での説明するだけでした。)
  3. 荷物紛失の保険に入っておく(→これは結局、金銭的な気休めにしかなりませんが)。
  4. ロストバゲージは起こるものと想定して貴重品と1泊分の下着や宿泊セットは手荷物に予め準備しておく。(搭乗前預け入れ荷物には2泊目以降に必要になるものしか入れない。)
  5. 到着後の連絡先の名前・住所・電話番号をいつでも提示できるようにしておく。

自分の場合、アメリカでグレイハウンドバスでのロストバッゲージを経験して以来、上の4(1泊分の下着セットや歯磨きセットなど最低限のものは手荷物に入れておく)と5を実践していたので、これが功を奏し、ロストバゲージによる時間的・経済的・精神的損失を最小限に抑えることはできました。

1泊分の下着などのセットがあれば、その日の夜と、次の日の観光は、とりあえず問題なく過ごせるからです。ロストバゲージのせいで、何か急きょ下着類を買わなけれいけない、買い出しに行かなければならない、といった必要がないので、とりあえず当初のほぼ予定通り、物事を進めることができます。(アメリカでロストバゲージに遭ったときは、その日の夜に着替える下着やら歯ブラシやら余計な買い物時間と出費に見舞われ、しかもそれらは後々余分な荷物になってしまいました。)

ロストバゲージでかかる日数は?


結局、私のロストバゲージは、丸一日後の夜(約27時間後)、私がロンドン観光している間に、宿泊していたロンドンのホステルのフロントに、航空会社(ヴァージンアトランティック)から、大きなビニール袋に梱包されて届けられていました。もちろん、送料負担などはありませんが、特にお詫びなどのレターは付いてませんでした。


(無事に届けられた荷物)

荷物に付けられたタグなどから経路を推測するに、どうやら欧州(ドイツ)あたりに間違って送られてしまっていたようです。

ネットでも調べてみましたが、ロストバゲージは本当に紛失でもしていない限り、追送先がはっきりしていれば、だいたい翌日には届けられることが多いようです。

こんな案配なので、やはり「1日分の備えあれば、憂いなし」、といったところでしょうか。今回のロストバゲージでは、余計な出費はせずに済みました。

ロストバゲージ率はおそらく高い

非常に個人的な体験的感覚ではありますが・・・
宝くじ一等の当たる確率が、人が一生で雷に当たる確率と同じくらいであるとするならば、飛行機のロストバッゲージに遭う可能性は、おそらく日本で1年間に台風に遭う確率ぐらい(10/365日ぐらい?)高いのではないか?と個人的には感じています。

そんな心構えだったので、ロストバゲージが起きたからといって、私はヴァージンアトランティックに対して、特に悪いイメージは持っていません。むしろ往路の機内は、ちょっと他の航空会社と違って独特で楽しく、ヴァージンアトランティックに乗って良かったと思いました。

【追記】:
ちなみに、Virgin Atlantic Airways(ヴァージン・アトランティック航空)は2015年2月に日本発着路線の運航を終了し、日本支社も閉鎖したとのことで、今となっては貴重な体験をさせてもらったと思っています。

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