今でもたまに単五電池を使うことがあります。
先日、会議などで使うペン型レーザーポインターが電池切れとなり、開けてみると、単五電池2個が使われていました。
新しい電池に交換すると、レーザーポインターのほうはすぐ点くようになりましたが、使用済み単五電池を念のため、バッテリーチェッカーで計ってみると、まだ電池が7割~8割がた残っていることに気付きました。もったいない。
つまり、レーザーポインターのような高い出力を必要とする用途においては電池残量不足というだけで、それほど高い出力を必要としないものにはまだまだ十分使える、ということです。
そこでせっかく電池として生を受けたのだから、最後まで使い切ってあげようと、単5電池の他での用途を探しましたが、他に単5形電池を使うものがありません。
しかし、単三電池を使うものならたくさんあります。
そこで、単五電池を単三電池として使えないか模索することにしました。
単三とのサイズ感の微妙なズレ
まず一瞬、単五電池を2つ縦に並べれば「単三電池として使えるのではないか」と縦に並べて単三電池と比較してみましたが、単五電池2個のほうが長尺オーバーでサイズが合いません。まさに帯に短し襷に長しという感じです。
私がネットで検索した限りですが、単五電池1個を単三電池に変換するスペーサーは存在していないようです。中途半端なサイズ的に無理なのと、そういった商品を作るほど需要はないのでしょう。確かに単5→単3形変換スペーサーがあったとして、それを買ったとしても、「はたして次はいつ使うんだ?」という話です。
隙間を埋める何か導電体があればよい
そこで単三電池3個を使うミニLEDライトに、単五電池を当てはめて眺めていたら、単五電池では足りない(単三-単五の差)部分を、導電性のある何かでうまく連結できれば、使えそうなことに気付きました。
身の回りに何か、その代用となりそうなもので、加工しやすいものがないか、机まわりを探したところ、引出しの底にひん曲がったゼムクリップが目に留まりました。
なんだか使えそうなので、ゼムクリップを適当に形を変えて、単五電池とLEDライトの接続部との間を、橋渡しするように連結してみました。
そうすると無事にライトを点けることができました。
ゼムクリップは、少し弾力性があるので、うまく単五電池とライト接続部に挟み込むことができ、なかなか適材適所でした。
おそらくバネが最適
やってみて、導電性のある金属なら針金とか何でもいいと思いました。
使えそうな身近にあるモノ
- バネ
- 針金
- ゼムクリップ
- アルミホイル
一番の理想は、適当な長さのバネ(スプリング)があればベストだと感じましたが、あいにく身の回りにバネはなく、ゼムクリップで用が足りてしまったので、これにて一件落着とします。
以上、無事に、残っていた単五電池2つをLEDライトで使い切り、単五電池の寿命をまっとうさせた体験談です。
こういうDIY的工作をしている時、いつもなぜか思い出すのは、昔テレビでやっていたドラマ「冒険野郎マクガイバー」で、プチ工作をしているとマクガイバーのテーマが頭に鳴り響きます。
例えば、マクガイバーでは、道端に落ちていた鉄の棒を、消火栓に激しく何回か叩きつけることで鉄の棒を磁石に変えて、排水溝の中に落ちている金属品を拾い上げるシーンなどがありました。
工作をあきらめさせない、何でもできるように感じ(錯覚)させてくれる「冒険野郎マクガイバー」は、何気に社会的貢献度は高いな、と大人になって改めて感じさせられました。
久々に、マクガイバーご愛用のスイスアーミーの赤い七徳ナイフに思いを馳せさせてくれた、単五電池の1件でした。