パースで野生のイルカと泳いで戯れた感想

2004/01/17

オーストラリア

t f B! P L
昨日、エアーズロックから飛行機で移動し、夕方、パース着。
ホステルで1泊してのパース2日目の本日は野生のイルカと泳ぐ日。

イルカと泳ぐための流れ

  1. 予めツアーを予約しておく
  2. 朝パース・シティ中心部の指定場所で車(バン)でピックアップしてもらって
  3. ロッキンハムまで車で移動して、
  4. そこから船で沖合まで出て野生のイルカと泳ぐ

ということで、本日は早起きして軽く朝食を取って、ホステルを出てシティにあるツアーの集合場所へ徒歩で向かいました。

イルカ・ツアー概要

  • ツアー名:ロッキンハム・ドルフィン・ツアー(Rockingham Dolphin Swim)
  • URL:www.dolphins.com.au(サイトは日本語でも見れますが、自動翻訳なので変な日本語が表示されます)
  • 集合時間:7:00am
  • 集合場所:ウェリントンSt.(×Queen St.あたり)のツーリストコーチスタンド
    (もしくは7:40amロッキンハム現地集合も可)
  • 料金:$155($160だがキャッシュ払いだと$5ディスカウント。送迎やウェットスーツ、シュノーケル、軽食は料金に含まれる)
  • 持参物:カメラ、タオル、水着、帽子、ジャケット、トレーナー類
  • 終了時間:~12:00お昼過ぎぐらいまで


ロッキングハムのビーチに着きました。すでにドルフィンツアーの船が停泊してスタンバっていました。

ビーチは人もほとんどいなくて、綺麗な海と空。青・青・青のオーストラリアン・ブルーの世界。ビーチだけでも来る価値はあると思います。マイアミ・ビーチやゴールドコーストのビーチとかより、よっぽどパースにあるビーチ群のほうが観光客スレも少なくて良いと私は思います。


この船に乗って沖合に出ます。沖合といっても、陸地が見えるような距離なので、それほど遠くというわけではありません。

船内はそこそこ広く、ツアー参加者30人程+スタッフ5,6人といったところでしょうか。ツアー参加者はほとんどが欧米系のジェントルマン&マダームな方々でした。

乗船するとすぐにガイダンスが始まり、ウェットスーツやシュノーケルの使い方、イルカとの接近方法などが説明されます。

スタッフ(インストラクター)の中には日本人もいて(確かジュンコさんというお名前)、きびきび快活に働いていらっしゃいました。
オーストラリア人インストラクターの中にも日本語をしゃべる方がいて(小中高校の外国語の選択科目から日本語を選んでいたらしい)、日本語教育が比較的盛んなオーストラリアの真骨頂を見た気がしました。なので、日本人も安心して参加できると思います。

乗船して10~15分程度でイルカのいる沖合に着いたら、先にインストラクターがイルカらとコンタクトを取って、その日一番ご機嫌がよさそうなイルカの群れに、ツアー参加者を誘導するような流れです。これまでのイルカとの信頼関係構築は、大変だったろうな、と思います。

で、いよいよツアー参加者らが海に入るわけですが、10人ずつのグループ×3組ほどに分けて、順に船後方の手すり付きタラップから海に入っていきます。ウェットスーツに浮力があって勝手に浮くので、こちらはあとはシュノーケルをくわえてうつ伏せでプカプカ浮いて海中を眺めるだけです。
水中カメラを持参すれば、水中のイルカ撮影も楽しめるでしょう。

私は最初、シュノーケルのくわえ方が甘く、ちょっと海水を飲んでしまって「おえ~っ」となってしまったのですが、シュノーケルを、口の奥(舌の付け根あたり)までしっかりくわえ直したら、解決しました。

水上に三角のヒレが見えると映画「JAWS(ジョーズ)」のサメっぽく見えますが、イルカです。この水面下に10匹ぐらいのイルカがいます。

イルカはホーム、人間はアウェイ


イルカのほうも慣れたもので、「おー、今日はどんな人間が来たんだ?遊んでやるかー」的な感じで、私たちのまわりを海面や水中をぐるぐる泳ぎまわって戯れてくれます。

イルカによっては触れそうな距離までビューっと近づいてきて波動(水圧?)がすごい迫力です。完全にイルカはホーム、人間はアウェイの世界水族館のイルカショーなどとの決定的な違いは、たぶんこのホームアンドアウエーの部分ではないでしょうか。

イルカは一頭300kgほど体重があるらしく、間近で見ると、なんというか「縦横無尽に動く機能的な魚雷」みたいな感じもして、こりゃ体当たりされたら一溜りもないなーという迫力でしたが、もちろん、そのような殺気を感じさせるイルカは一匹もおらず、みなフレンドリーで、海中で「ピーユピーユピーユ、ビキーーー」と親しげにずっと鳴いていて、癒し効果絶大でした。

あと感じたのは、イルカの洗練された機能美と、イルカはとても頭が良さそうだ、ということ。こちらもリスペクトの念を持って接しないと、心が見透かされてしまいそうに感じました。

このようにイルカはオセアニアでは大切な観光資源で、オーストラリア人にとっては犬や猫と同じような感覚なんだろうな、と思いました。日本におけるイルカ漁云々、いろいろありますが、観光資源としてのイルカ、食料資源としてのイルカ、いろいろ考えさせられもしました。


そんな野生のイルカと泳ぐツアーはあっという間に終わり、往路と逆の流れで、船を降りて、送迎車に乗って、パース中心部で降ろしてもらって終了です。時刻はお昼12:00すぎ頃になっていました。

申し分のないツアーでした。


昨日までは360度草原砂漠とゴッツゴツの岩だらけのエアーズロックにいたのに、今朝は突然、海中でイルカとスイミング・・・という刺激的な環境変化でちょっと疲れたので、一旦、ホステルにもどって昼寝。

今日はまだ半日ほど時間が残っているので、夕方は夕日を見に、パース西部のスカボロー・ビーチまで行くことにしました。

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