東京・新宿の伊勢丹には燕(ツバメ)の巣があります。
地下鉄B5出口の天井付近に2つほど。
1日平均乗降者数は約340万人を超え、ギネス記録認定の新宿駅直結の、人通りが激しい、大都会のど真ん中で。
最近はスマホで下ばかり見ていて、高い所にあるので気付かない人が多いかもしれませんが、しっかりと糞除けと、雛が巣から落ちても大丈夫なように、下から木の板が取り付けられています。伊勢丹の方の配慮でしょうか。
よくもまぁ、こんなすべすべの壁面に作ったものだと感心します。
最近の商業施設はこういうのはすぐ撤去したり、と余裕がないところが多いですが、伊勢丹のこういう「ゆとり」と優しさに好感が持てます。
近くには新宿御苑などもあるので、巣作りの泥集めにはそれほど困らないかもしれません。
グーグル・ストリートビューを見ると、2009年11月から毎年、このツバメの巣が写っています。きっと、その前からもう何十年も、代々に渡って、ここからツバメが巣立っていっているのでしょう。
伊勢丹が永代続いているのも、こういうところに秘訣があるのかもしれません。
先日、愛媛県松山市の「ローソン道後ハイカラ通店」の看板の「Lawson」の「L」の文字の部分にツバメが巣を作った(「L」の文字のライトが故障で点かなくなったところにツバメが巣を作った)ので、巣のある「L」の文字だけライトを点けないままにしている、というニュースを観ました。
このローソンには「L」はないけど Love はある、と思いました。
ツバメは人間がいる安全なところに巣をつくる、と言われています。物騒な事件が多い昨今、安全な存在で居続けたいものです。