スキンタグ・リムーバーでのイボ除去体験談

2022/02/15

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イボを縛って除去

お肌にできたイボ(タグ)を取る器具、スキンタグ・リムーバーを使ってみた体験談です。
(あくまですべて自己責任という点をご了承いただいた上でお読みいただければ幸いです。)

前回は首、今回は肩

以前、首にできていた小さなイボ2つ・・・スキン・タッグ(skin tag)・・・は、サリチル酸の「スピールジェル」でそれぞれ3日でいとも簡単に除去に成功しました。
→詳細:首のイボ(スキンタッグ)を3日で除去した体験談

今回は、イボ除去第二弾。

その首のイボとはまたちょっと違う系統の、肩にできたイボ(コブ?みたいな、少し硬い脂肪の塊のようなもの)の除去にトライしてみました。
肩のイボ
直径は5mm程度で、首のイボと違って完全に飛び出てはおらず、半円のような形で露出しているものです。「芯」のようなものがイボの中にあるような感じがします。
イボ除去の比較

サリチル酸を使ったら失敗した

まず、前回の首のイボと同様に、肩のその「塊」にサリチル酸を使ったら、
  • 首のイボと違ってイボの中に「芯」のようなものがあったためか?
  • もしくは大きすぎてサリチル酸が完全に浸透しきれなかったのか?
失敗してしまいました。

取れるどころか、伸びて大きく悪化(巨大化)してしまいました。いじる前は、直径5mm、高さ2,3mmだったのですが、サリチル酸により、直径5~10mm、高さが(引っ張ると)1cmくらいまで大きくなってしまいました。
大きくなったイボ
サリチル酸で皮膚が間延びしてしまった感じです。引っ張らないと(収縮した状態だと)高さは4,5mmほどですが、肩に小さな梅干しが乗っているような感じで、さらに目立つようになってしまいました。逆効果でした。

よって、やはりイボに対しては、サリチル酸はむやみに使用しないほうがよいことを学びました。サリチル酸でのセルフ除去が有効なのは、本当に1,2mm程度以下の、皮膚表面から完全に飛び出た、小さな小さなイボ限定、という感じです。

スキンタグ・リムーバーを使うことにした

サリチル酸で除去に失敗してしまった跡は、赤味とかゆみがなくなるまで、2,3ヶ月ほど放置しました。

しかし、5mm四方程度(伸ばすと長さ1cmほど)の梅干しのようなものが肩の前方に乗っかっていると、気になります。特に夏でタンクトップなど肩の露出がある格好だとかなり目立ちます。

そこで医者(皮膚科)に行くことも考えましたが、
  1. 最寄りの良さそうな皮膚科のネット上のレビューを見ると、すごく混んでいるとのことで(予約制でもない)、コロナ禍では行きたくない
  2. 部位が顔と違い、肩なので最悪、失敗しても隠せなくもない場所なので、
・・・等々の理由で、医者に行く前にもう一度だけ、ダメ元でDIY(セルフ)で除去できないか、試してみることにしました。

薬剤はこのイボには使わないほうがよいことを身をもって経験したので、今回は薬剤ではなく、物理的にイボを壊死させるスキンタグ・リムーバーを使うことにしました。

SKIN TAG REMOVAL KIT(MEOLY)の詳細

イボ取り器具スキンタグ・リムーバー・キット
私が購入したのは、MEOLYのSKIN TAG REMOVAL KIT(スキン・タグ・リムーバル・キット)です。

Amazon で2,009円(税込み、送料込み)でした。

仕組み

この器具の仕組みは簡単で、小さな輪ゴムでイボの根本を締め付けて血流を止め、根本からイボを窒息させて壊死させる、というものです。
イボ除去器具セット
昔からある「イボを糸で縛って取る」という方法と原理は同じです。但し、糸の場合、痛い、もしくは加減が難しい、糸が動いたり緩んだりして失敗する、などのリスクがあります。イボに対して糸の接触部分の断面積が細いためです。

セットの内訳

届いた小さな箱(9.5×16×1.5cm)の中に入っていた内包物は以下の通りです。

  • リムーバー・キット(2つのパーツで成り立っています)
  • 透明なケースに入った小さな透明な輪ゴム20個ほど
  • アルコール・パッド(消毒用のシート)
  • リペア・パッチ(修復パッチ・・・丸く透明なシール・・・除去後の患部保護のために貼る絆創膏代わり)
  • 説明書(すべて英語です。外箱の裏側にも説明書と同じようなことが書いてあります。)

説明書きはすべて英語ですが、使い方はシンプルなのと、絵が載っているので、絵をみればだいたい分かります

外箱の表記は、
MEOLY
DISTRIBUTED BY:
Happy Toes, 1178 Broadway
New York NY 10001
Shelf Life:3years
Made in China
と書いてあり、要はMeolyというアメリカ・ニューヨークにあるHappy Toesという会社がお届けするブランドで、中国製の製品。品質保持期限は3年、というものらしいです。

「中国製」というのが気にかかるところですが(→参考:クロックス系サンダルの危険性(接触性皮膚炎))、今回は肌に接触するのが2,3ミリ程度の輪ゴム(バンド)のみなので、使ってみることにしました。

使い方

使い方や全体の流れも簡単で、
スキンタグ・リムーバーの使い方
  1. 患部を消毒する
  2. cone(コーン/円錐)の細い方の先端にバンド(輪ゴム)を通す
  3. そのバンドを器具を使って太いほうの先端に移動させる
  4. イボに器具の先端をキャップのようにしっかりと押すように被せる
  5. バンドを器具の先端から肌のほうに押し出す(コーンは引き抜く)とイボの根本にゴムがからまり締め付け開始
  6. (約8日後)イボが取れたら修復パッチを付けてケアする

というシンプルなものです。

経過説明(簡易訳)

(バンドを装着した後)
  • 1-2日目:イボが濃いピンクに変色します
  • 3-4日目:イボは紫に変色し、枯れ始めます
  • 5日目:バンドからの圧は感じなくなり、イボは完全な黒色になります
  • 6-7日目:黒くなったイボは縮んでいきます
  • 8日目:イボは自然落下し、取れた跡はピンク色の傷口になりますが数日で綺麗になります
  • 9-10日目:イボ無しの滑らかな肌をお楽しみください
※バンドを付けてから取れるまで約10日弱が目安

長所

このスキンタグ・リムーバーの長所は、

  • イボ除去にあまり痛みを伴わない、
  • 比較的短期かつリーズナブルに除去できる、
  • 薬剤を使わないので、肌が弱い人や薬剤アレルギーの人にはありがたい
  • 手が届く範囲であれば一人で出来る(もちろん自己責任で)

という点が挙げられます。

注意点

但し、説明書にもありますが、バンド(輪ゴム)がゴムなので、ゴム・アレルギー(rubber allergy)の人には適していません。そしてすべてのケースにおいて、使用前に医者の診断を受けてください、との注意書きがあります。

また、器具や輪ゴムが想像よりも小さく繊細なので、細かく丁寧な手作業が苦手な人には向いていないかもしれません。装着時、少しでも力を入れるとバンド(ゴム)が切れます。

ちなみに私はお肌がアルコール・アレルギー(化学物質に弱い)なので、付属のアルコール消毒シートや修復パッチは使いませんでした。

コツ

ネットで見る写真よりも、想像以上に器具やバンド(輪ゴム)が小さく、特にバンドは、イボにハメようとコーン上をスライドさせると、ブチブチ切れて何度もやり直すことになります。

バンド(輪ゴム)がやたらたくさん数が入っているのは、何個か切れることを想定した上での「予備」という意味のようです。
ゴムバンドを温める
コツとしては、装着前にバンド(輪ゴム)を体温以上のお湯で、少し温めておくことです。

私は装着を試みた最初のうちは、コーンにバンドをスライドさせている途中で、3回、バンドが切れてしまいました。つまり3回、失敗しました。その3回でだいぶ要領がつかめてきたので、4回目は、

  • 自分の指と息でバンドを1,2分間 温めてから、
  • バンドを回転させないように、上、下、上、下・・・とゆっくり、ゆっくり、交互ジグザグにスライドさせたら、

うまくイボの根本にバンドを装着することができました。

スキン・タグ・リムーバル・キットでのイボ除去の経過

1日目:装着

イボ除去1日目
梅干しの外皮のようなイボの根本に、透明なバンド(輪ゴム)がしっかり装着されました。
そのままの状態では、かすかに痛みというか締め付け感は感じますが、ほとんど気にならない程度です。

しかし、バンドが付くとイボが立ち上がってしまうので、特に肩のようなよく稼働する部分は、服とこすれたりして、それが少し痛い(チクチクする)です。擦れることでイボが無理やり引きちぎられてしまったり、バンドが取れてしまったら再装着が面倒くさいので、私は、

  1. ちぎったティッシュをねじって「こより」状にして、適当に円を描くように立体的な「柵」(土手)を作ってイボとバンドのまわりを囲い、
  2. その上から絆創膏をそっと貼って立体的にガード

しました。
その絆創膏は3日に一度程度の割合で交換することにしました。

3日目:黒く変色し縮む

イボ除去3日目
バンドにより断絶されたイボ先端が黒く変色し、縮みました。凍傷による壊死と同じような原理です。
根本の肌は少し赤くなり、イボの先端に血を送り届けられないことでの「格闘」(行き止まりのよる混乱)が皮膚内部で起きているようです。かすかに「かゆみ」を感じますが、かくほどでもないです。

バンドが少し上のほうにズレたように見え、「失敗したかな」とも思ったのですが、これはイボの根本が盛り上がったことによるもので、後述の通り、結果としては問題ありませんでした。

9日目:イボが取れた

イボ除去完了
9日目に絆創膏をはがしたら、イボが取れていました。もしかしたらすでに前日8日目には取れていたのかもしれません。ほぼ説明書の記載通りのスケジュールです。取れた直後は、患部は少しクレーターのようになっています。

なぜ8日目頃に取れるのか?というと、人間の皮膚は7日~10日ほどで入れ替わるからです。約7日間で新しい皮膚が下にできるため、古い皮膚が落ちるのが8日目頃、ということになります。手術などで縫合した場合、抜糸が1週間後~10日後になるのも1週間経ったら皮膚ができ、皮膚をつなぎとめる糸が不要になるためです。かさぶたもそんなサイクルです。
取れたイボ・・・黒いツノみたいです。バンドがしっかり締め付けています。
イボが取れた後の患部は、私の場合、肩の可動部分でよく動かしよく擦れる場所なので、(製品付属の修復パッチではなく)市販の絆創膏を貼ってケアすることにしました。

5週間後:平坦になった

イボ除去跡
イボが取れた直後はクレーターみたいになっていた除去痕ですが、約5週間後にはほぼ平坦になりました。昔イボがあったところは少し染みみたいのが残っている程度で、立体的なものはほぼ消滅しました。自分的には思っていたよりも良い出来栄えで満足です。

上写真のイボ痕周囲が少し赤いのは、風呂上りであることと、肩の稼働部分なので擦れ防止のために貼っていた絆創膏を剥した直後だからです。

現在では、もうどこにイボがあったのか、注意してみないとわからない程度にまでなりました。

ホクロは無理

ちなみに、スキンタグリムーバーで検索すると、「スキンタグリムーバー ほくろ」というのが検索キーワードで出てきますが、スキンタグリムーバーでのホクロの除去は不可能です。

なぜならホクロは根が深いからです。根が深いイボやホクロを取ろうとしても、取れずに痛いだけで終わるか、悪化するかのどちらかに終わる可能性が強いです。表面だけ取れたとしても、皮膚の奥深くにある根の部分には黒いものが残っているので、結果、ホクロはスキンタグリムーバーでは除去できません。

私のこの肩のイボも、たまたまサリチル酸で失敗して大きくなったからスキンタグリムーバーで挟むことができ、結果、除去できたものの、最初の半球体しか出ていない状態ではスキンタグリムーバーでは挟むことさえできませんでした。

スキンタグリムーバーは、あくまで完全に皮膚から飛び出ている、小さくて、ふにゃふにゃしたイボや脂肪の塊限定で、その完全に皮膚から飛び出ている部分のみを除去できるものです。

以上、イボ除去器具「MEOLYのSKIN TAG REMOVAL KIT(スキン・タグ・リムーバル・キット)」を使ってみた感想でした。

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