マウスウォッシュ(洗口液)やデンタルリンス(液体歯磨)などの使い方を間違うと、舌や歯が黒くなってしまうことがあるようです。
自分が経験した経緯と、予防方法を以下にまとめました。
突然、舌が黒くなっていた
先日、歯医者に行った時、歯医者さんから「舌が黒くなってるけど、どうしたの?」と手鏡を渡されました。「??? なんのこっちゃ?」
と思い、手鏡で自分の舌(ベロ)を確認したところ、確かに舌の上部、中央付近~奥にかけて、真っ黒になっていました。例えると「ほどよく焦げたハンバーグ」みたいになっていました。
「黒毛舌」でgoogleで画像検索すると、たくさん画像が出てきますが、私の舌も まさにそれでした。
黒くなって見た目が悪いだけで、舌自体には痛みやかゆみ等は特になく、また味覚に異常もありません。
原因究明
舌が黒くなった原因を知りたく、歯医者に尋ねても「わからない」との答え。直近の生活を振り返っても、特にふだんと食べている物や何か生活パターンや違うわけでもなく、謎でした。家に帰ってから、改めてその日の生活パターンや食べたものなどを、書き出してみると、1点だけ、ふだんと違っている点が思い当たりました。
それは歯医者に行く時間が(希望の予約時間が満杯で)いつもより30分早かった点です。ここに何か原因があるのでは?とさらにフォーカスしてみると、慌てて食事を済ませ、すぐ歯磨きやらリステリンやらを使って、お口のお手入れをして出掛けたことを思い出しました。
舌が黒くなった原因は・・・洗口液+●●
そこでもしやと思い、「リステリン 舌 黒くなる」というキーワードで検索したところ、図星でした。 リステリン(LISTERINE)に限らず、いろいろなマウスウォッシュ(洗口液)の商品レビューで「舌が黒くなった」という体験談が寄せられていました。特に第一三共ヘルスケア製品の「ブレスラボ」という洗口液で舌が黒くなった、というレビューがネット上には多いように感じられます。実際、メーカーの第一三共ヘルスケアのホームページにはこんな記載がありました。Q.〔マウスウォッシュについて〕ブレスラボ(洗口液)の使用で、舌が変色(着色)したようになった・・・
A.配合成分と舌上の物質との反応により、舌が黒っぽく着色することがあります。また、配合成分とお茶、コーヒー等に含まれる成分が反応することで黒っぽく着色することもあります。着色した場合は、使用を中止してください。使用を中止して、数日経てば着色は消失することが確認されています。
https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/faq/faq_breathlabo_q00017.html
お茶、コーヒー系のものと、洗口液が混ざると、舌が黒く変色することがあるとのこと。
確かに私のケースでも、(ブレスラボではありませんが)緑茶を飲んでまもなくリステリンを使い洗口し、その後またお茶を少し飲んだ記憶があります。
ちなみに私が使っていたのは、LISTERINE(リステリン) トータルケア ゼロプラス ノンアルコールタイプ(紫色)です。
イオン系か非イオン系の違い
ブレスラボはイオン系の抗菌薬、リステリンは非イオン系の抗菌薬なので、イオン系か?非イオン系か?の洗口液のタイプの違いは関係なく、舌が黒くなるという症状は発生しているようです。リステリンは口コミで最強の殺菌効果と言われており、またブレスラボもユーザーが多いので、これだけ黒色化報告がネット上に上がっているのでしょう。
検証してみた
そこで本当にそれが原因か検証してみることにしました。といっても、今現在、すでに舌が黒いので、これ以上 洗口液とお茶を飲んでも黒さの悪化がわからないかもしれないので、- 逆に、洗口液の使用を中止することなく、お茶類と洗口液が混ざらないようにして使い続けて、
- それで自然に現在の黒毛舌が治っていけば、
- 洗口液だけが問題なのではなく、「洗口液+お茶類」という「使い方」が原因だということが消去法的にわかるはず
・・・と考え実行しました。
黒い舌は4日で治った
洗口液(リステリン)は使い続け、ただし、お茶類とは混ざらないように、洗口液(リステリン)を使用する前後はよく水で口内をゆすいでから使いました。尚、舌が黒くなった部分は、あえて放置。何もせず自然治癒に任せました。
結果、洗口液(リステリン)を使い続けているにも関わらず、自分の舌が黒くなっていた部分は、4日ほどで白(元のふつうの状態)にもどりました。突然治る、というわけではなく、3,4日かけて、舌の端のほうから徐々に薄くなっていき、最後の最後に中央奥の黒色が消えていくような感じです。
洗口液で舌が黒くなる黒毛舌の原因と予防法
以上まとめると、舌が黒くなる原因
舌が黒くなる原因は、- 洗口液だけが唯一の原因ではない
- 洗口液とお茶やコーヒーなどが混ざると舌が黒くなる(ことがある)
お茶系(紅茶なども含む)、コーヒー系の渋めの飲み物全般、そして飲み物に限らず、例えば抹茶を使ったお菓子類なども、洗口液と混ざってしまうと舌に影響を与えるかもしれません。その他、柿などの渋いモノ系、レモンなど刺激が強い系、カテキンやカフェインが入っているモノ系も気を付けたほうがよいかもしれません。
ただ、舌が黒くなっても3,4日~1週間で治る人に関しては、体質的には問題なく、単に洗口液の使い方が悪かった(お茶類と洗口液が反応してしまった)だけなので、必ずしも洗口液の使用を中止する必要はないようです。
舌が黒くなるの防ぐ方法
予防方法をまとめると、- 洗口液を使う前に、口内を水(水道水でOK)でよくゆすぎ、飲食物(特にお茶やコーヒー系)の成分をしっかり落とす
- 洗口液はいたずらに長く口の中に入れたままにしない(例えばリステリンは目安として30秒程度と外装に書いてあるので、きっちりタイマーで計って30秒で吐き出す。→長くリステリンを含んでいると、一時的に味覚を失うことがあるようです。)
- 洗口液を使った後は20~30分程度以上はお茶・コーヒー系のものは口に含まない、もしくは水で口内をよくゆすいでから飲食する
- 洗口液の使用回数を減らす(1日1回、就寝前だけにする、など)
となります。
簡単に言えば「洗口液とお茶・コーヒー系が混ざらないようにすればよい」だけです。そのためには、洗口液使用前後に口をよくゆすぐか、時間を20~30分程度おいて、唾液で口内を十分、中和させるように努めればよい、ということです。
私は現在もリステリンは使い続けていますが、使い方を気を付けるようになってからは、「舌が黒くなる」という現象は発生していません。
突然、舌や歯が黒くなってびっくりした人は、洗口液を使った前後で口にしたモノを当たってみると、原因と対処法を突き止めることができるかもしれません。
当記事が舌や歯の黒色化で困った人のご参考になれば幸いです。