カシオ F-91W をホワイト(白色)化する方法(チプカシ)

2023/11/20

DIY 時計

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カシオF-91W白-ホワイト

ふとチプカシ(チープカシオ)の 白いF-91Wが欲しくなったので、作ってみることにしました。

白いF-91Wはイギリス限定

白のF-91Wは、カシオの正規品として F-91WC-8AC(F-91WC-8)(下写真左側)というものが存在してはいますが(正確には限りなく白に近いベージュ色ですが)、それはどうやらイギリス限定(欧州限定?)で、かなり昔?販売されていたらしく、日本ではごく稀に、転売サイトで見かける程度で、なかなか手に入りません。




ちなみに白のF-91Wは、一見、精巧な偽物(上図右)も出回っています。特徴や見分け方は以下のページのものと基本的には同じです。
→詳細:中華チプカシもどき(偽カシオ)腕時計の見分け方・楽しみ方

無いものは作ればいいので、現在、日本でも流通している型 F-91WS-7JH・・・F-91Wの白版、ケースはシルバー塗装、ベルトはクリア(透明)↓

・・・の中古を送料込みの1000円ほどで入手したので、ホワイト化(白色化)してみることにしました。

と言っても、作業は比較的簡単で、「シルバーに塗装されているケースの色を落とすだけ」です。作業時間は1時間程度でした。

ケースが塗装されているF-91の、塗装前の元々のケースの色は、限りなく「白に近いグレー」(もしくは限りなく白に近いベージュとも言えるかも)なので、その色をそのまま活かすプランです。

1.紙やすりでケースの銀色を落とす

まず時計本体からベルトを外し、銀色に塗装された部分を、紙やすりで削っていきます。自分は手元にあった180番の紙やすりを使いました。

カシオのシルバーの塗装は薄いので、180番以上の細かいヤスリでも難なく落とせると思います。

但し、180番以下の荒いヤスリだと、時計本体ケーズを傷つける(ザラザラにしてしまう)可能性があるので、ヤスリの目は細かいほうがいいでしょう。

白いカシオF-91Wの作り方

2.溝など細部は尖ったもので削る

次に、銀色が削り残った溝などの凹部や、ボタンまわりを、先が尖がったもので、優しく削っていきます。尖ったもので擦り落していくイメージです。

カッターの刃の先端などでできると思いますが、自分は持ちやすかったのと、ただ目の前にあった、というだけの理由で、眉毛キリバサミ(眉カット ハサミ)の先端を使って、残った銀色を削ぎ落していきました。

これだけで時計本体は完成です。

3.社外品(パチモン)の白ベルトと合体

本体は完成したので、後は白いウレタンベルトと合体させるだけです。

このF-91附属の、クリア(透明)のカシオ純正のベルトを塗装することも考えましたが、ベルトは可動部が多いので塗装は適していません。塗装してもすぐに色落ちしてしまうことでしょう。

染色も考えましたが、白色に染色することが難しいのと、肌に触れ汗と融合する面積も大きく、化学的な処置をベルトに施すと皮膚炎等を起こすことも考えられたので、健康上の観点からも、ベルトの塗装や染色は、とりあえずあきらめました。

かといって、できるだけ元々のF-91Wのベルトとデザインが近いものがほしいので、F-91Wの中華パチモンの以下の2つ、
  1. ネット通販 SHEINで売られている白のF-91Wもどき(中華パチモン)
  2. Lapis(ラピス)の白のF-91Wもどき(中華パチモン)
・・・からベルトを拝借し、転用することにしました。
  1. の SHEINで売られているF-91Wもどき(中華パチモン)は、フリマサイトで450円程で購入
  2. のLapis(ラピス)の白のF-91Wもどき(中華パチモン)もフリマサイトで、電池切れのものを300円で購入

F91WとLapisとSHEIN

どちらも中華パチモンなので、一般的に人気がなく、安く手に入れることができます。
Lapisの時計もそうですが、中華パチモンのF-91Wもどきは、以下のような共通の特徴が見られるので、出回っている中華パチモンF-91の中の基盤はどれも同じなのでしょう。
→詳細:中華チプカシもどき(偽カシオ)腕時計の見分け方・楽しみ方

入手後、時計本体にベルトを合わせたところ、やはり目論見通り、コピー商品なだけに、どちらも正規F-91Wとラグ幅(18mm)とベルト幅はピッタリで、加工なしでそのまま着けることができました。
F-91WS-7JHと白のF91

2つの中華パチモンのベルトの違いを強いていえば、
  1. の SHEINで売られているほうのベルトは乳白色(クリーム色)
  2. のLapis(ラピス)のほうは純白に近い色
でした。

どちらもいけますが、Lapisのほうが、今回ホワイト化したF-91Wのケースには色が合っているように感じます。

ホワイトF-91Wカシオ

以上、「世界で一番、売れている腕時計」と言われている チプカシの王道 F-91W を、DIYでホワイト(白色)化してみた作業工程のまとめでした。

チプカシのシルバー(銀色)が剥げてきたら、ガンダム・マーカーがおススメ

ちなみに、この F-91WS-7JHや B640WD-1A、MQ-24D-7EJH など、チプカシでケースをシルバー(銀色)塗装した製品はいくつかありますが、これらは使っていると、端々の塗装が擦れて剥げてきて、下地が露出してくる問題というのが発生します。

角が剥げてきて、使うのをやめた、転売した・・・という人も少なからずいらっしゃるようです。

そんな時は、ガンプラ塗料の『ガンダムマーカーEX シャインシルバー XGM02 GSIクレオス』で、私は補修をしています。

個人的な感想ですが、(銀メッキのではなく)銀色塗装されたチープカシオの銀色塗料に、この『ガンダムマーカーEX シャインシルバー XGM02 GSIクレオス』は、色が比較的近いと思います。

ペンなので、ちょっとした補修に向いています(広範囲の塗装には向いていません)。

剥げたらその都度ちょいちょい補修をして、チプカシの使用寿命を延ばしてみてはいかがでしょうか。

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