旧ロンドン橋(Old London Bridge)の模型。軍艦島みたいで迫力を感じました。
- ロンドン博物館(Museum of London)
- 150 London Wall, EC2
- URL:www.museumoflondon.org.uk/museum-london
橋の上に3階建て以上の重そうな家々が密集しています。特に昔のイギリスやフランスなど欧州にこういった橋上の建造物が目立ちます。
なぜこんな橋の上という、流されそうな不安定な場所に、建物を建て、生活をしていたのか、とても不思議に感じました。
なぜ昔は橋の上に家を建てていたのか?
いろいろと調べてみたところ、
- 近現代にかけてのヨーロッパなどでは特に都市部は人口が密集し、居住可能地域が少なかったので、自然と橋の上にも人が住むようになった
- 屋根付き橋の存在・・・昔は橋といえば構造材は石か木材などが主流で、もろく、その構造材を少しでも風雨などから守り、少しでも劣化を遅らせ、橋の寿命を延ばそうとするために橋に屋根を付けた。その屋根が付いた建物に人が住むようになった。
などの説があるようです。
映画の中にヒントが
そんな折、先日観たこちらの映画「パフューム」
に綺麗な18世紀の再現映像とともに、橋の上の家について、ヒントとなるシーンがありました。
フランス・パリで調香師(ダスティン・ホフマン)が、ある川の上にかかる石橋の上で香水屋の店舗を営み、その店舗の上の階で私生活も送っていたのですが、香水を作るための花などの原材料を、川で船で運んできて、その船から橋の上の店舗に滑車等を使って引き揚げるシーンがありました。
- 昔は物流といえば、水(船)が主流だった
- 船から物を引き上げるのに橋の上に建物があると便利
- なので橋の上に建物を作り、そこで商売をするようになり、人が住むようになった(映画の中では都市も人であふれ、住む場所が少なさそうな描写もありました)
といったような感じでした。
ただ、その映画の中での橋の家での生活は、何やら頻繁に振動(揺れ)に悩まされており、それが後の出来事の伏線になっていましたが・・・
現代では橋の上にあまり住まなくなったのは、この映画を観れば原因がわかります。
その一方で、「時代はまわる」で、耐震性のある建築技術の発達とともに、今後は橋の上に住むことも、また一般的になるかもしれませんが。
ロンドンは博物館だらけで、大英博物館などメジャーどころがひしめく中で、ロンドン博物館はどちらかというとマイナーではありますが、意外な発見があったりします。
これは1910年にロンドンのシェパーズ・ブッシュ(現・ホワイトシティ)で開催された、日英博覧会(Japan-British Exhibition)のポスター。
旭日旗の下、着物を着た女性が躍動感あふれるポーズをしています。
博物館はいいですね。いろいろ考えさせられますし、涼むのにもちょうどよいです。
そして何よりも海外は無料(ドネーション制)なところが多く入りやすいので、海外では行く先々にミュージアムがあったら、とりあえず入ってみることにしています。