片づけをしていたら、物入れの死角から、賞味期限が1年以上も過ぎたパックご飯が出てきたので、食べてみた。そんな体験談です。
賞味期限1年以上経過したパックご飯は食べられるか?
結論から先に書いておくと、食べることはできました。以下、その時の詳細です。
1.まず廃棄しようとした
部屋の棚から、物を取り出そうとしていたら、死角からパックご飯が出てきました。随分昔に買ったもので、もうその存在を完全に忘れていました。安い業務用スーパーで5食パック(5個が1セット)で激安価格で売られていたものです。もうすべて食べきったと思っていましたが、最後の1つがうっかり残ってしまっていたようです。
パックの側面に印刷されている賞味期限は2021年1月6日でした。
このパックご飯を発見したのは2022年1月15日です。
実に丸1年以上は賞味期限を過ぎていることになります。
2,3ヶ月過ぎた程度なら迷わず食べようと考えますが、1年はさすがに・・・ということで、ゴミ箱前まで持っていきました。
2.外見は問題なさそう
しかし、ゴミ箱に入れようとして、このパックご飯をよく見たら、外見的にはまったく問題なさそうでした。フタのフィルムが透明になっている部分があり、そこから中のお米が見えるのですが、中身も問題なさそうです。変色などはいっさい、ありません。容器もしっかり密閉されており、フタの上から中のお米を手で押してみましたが、ふつうの正常時のパックご飯と感触はなんら違いはありません。
パックご飯が放置されていた環境
ちなみにこのパックご飯が1年間、放置されていた環境は以下の通りです。- 室内。直射日光が全く当たらない棚の中。
- 常温。冷暖房がない部屋なので夏は最高36度くらい、冬は5度くらい。
- 換気は1日1回程度はしている部屋。
- パックに特に破損はなし。
3.食べてみることにした
よって、「怖いもの見たさ」もあり、食べてみることにしました。これだけ単品で食べるのもなんなので、晩飯のご飯を炊く量をこのパックご飯分だけ少なくして、炊飯器で炊いたご飯に、このパックご飯を足して食べるように計画しました。4.フタを少し開け臭いをかいでみた
以前海外(中国)で、1週間で7kg痩せるひどい食あたり(食中毒)に苦しんだことがあるので、その時の健康被害の二の舞は避けたいと、段階を踏んで慎重に確認していきます。パックご飯は通常、
- 熱湯で15分ほど加熱する(商品にもよる)
- 電子レンジで2分ほど温める
という作り方(調理方法)になりますが、今回は電子レンジを使うことにしました。
レンジで温める場合は、通常、フタの端を1-2cm程度開けるように、指示が書いてあるので、それに従って、恐る恐るフタを開けてみました。
中を覗きましたが、真っ白なお米で異常は感じられません。腐ったような粘り気なども見受けられません。恐れていた臭い(かび臭さなど)もしません。
5.電子レンジで温め、開けてみた
異常はなかったので、電子レンジで温めることにしました。 但し、このパックご飯は「500Wで約2分程度」と指示があったところ、念のため、2分20~30秒ほど温めました。1分50秒ほどで、パンクご飯の開けたフタの隙間から水蒸気が出始めました。水分はちゃんと残っていたようで、これも正常なパックご飯と同じで異常はありません。
十分温まったようなので、電子レンジから出し、フタを開けてみました。
臭いはふつう(正常)で、おいしそうなご飯のにおいがしました。
念のため、ひっくり返したり、中をほぐしたりしてみましたが、変色や変な粘り気も発生していません。
6.食べてみた
できるだけ五感の多くを使って確認しましたが、まったく問題なさそうなので、食べてみました。何か汁物と一緒に混ぜるなど特にアレンジもせず、白米としてお茶碗に乗せて普通に食べた形です。特にまずいというオチもなく、ふつうにおいしく食べることができました。
あくまで一般人の自分の味覚なので、ふつうに感じたのかもしれませんが、もしかしたらお米マイスターみたいな方がこれを食したら、評価が違ってくるのかもしれません。
素人の感覚としては、賞味期限内のものを100%としたら、この賞味期限を1年以上経過したものは90%ぐらいまで品質は落ちているのかも?程度です。もちろん「そのまま」食するのは厳しいかもしれませんが、でも私のケースでは「そのまま」でも行けそうな感じではありました。
食べてから10日以上経過しましたが、下痢その他、体調にまったく異常はありません。
賞味期限は可食期限ではない
以上、あくまで自己責任での自分の体験談ですが、賞味期限を1年以上経過したパックご飯でも食べることができることを知りました。但し、パックご飯の種類(メーカー)や、保管状態によっても違ってくるとは思います。賞味期限というのは、あくまでメーカーが保証する「旨味期限」のことであり、決して「可食期限」ではない、ということを改めて認識しました。
コロナ禍のステイホームによる買い溜めとか、災害対策の緊急避難食として「サトウのごはん」などのパックご飯をストックしている方も多いと思います。
そうしたストック食品が、うっかり賞味期限切れになっていたとしても、条件反射で廃棄せず、ご自身の五感(味覚・嗅覚・視覚・触覚)などをフルに使って、大丈夫そうなら自己責任で食べてみるのも選択肢の1つだと思います。
今流行りで耳タコでウンザリではありますが、ベタな言い方をすると『SDGs達成のため、「食品ロス」を減らそう!』的な運動への貢献にも(たぶん少しは)なります。
心配な方は、鍋物やラーメンなどの汁物に混ぜてアレンジして食べるとよいでしょう。ネットで検索すると、「サトウのごはん」その他、パックご飯を使ったレシピが豊富に存在するのでそれらを参考にすれば、賞味期限切れのものでも上手く調理できると思います。