アメリカでのSegway(セグウェイ)事情

2003/08/08

アメリカ

t f B! P L

セグウェイの装備

アメリカ周遊中は、いろいろな都市の街中でSegway(セグウェイ・・・電動立ち乗り二輪車)を見かけました。

日本と違い、アメリカでは日常生活の中にセグウェイが完全に溶け込んでいるようでした。

シカゴにて

こちらは2003年8月6日、アメリカ・シカゴを旅していた時の風景。
シカゴで見かけたセグウェイ

昼下がりのシカゴのビジネス街、ビジネスマン風の60歳前後とおぼしき男性が、颯爽とセグウェイに乗って現れ、一般道を自転車かそれ以上(原付ぐらい?)のスピードで、車の間をスイスイすり抜けて、あっという間に視界の彼方へ消えていきました。

ちょっとオフィスからランチに出かけた・・・といった感じで、ヘルメットも着けていませんでした。

それにしてもセグウェイのスピードの速さには驚きました。

日本ではセグウェイは公道を走るのは禁じられていますが、そこは「自由(自己責任)の国アメリカ」。先端技術が規制につぶされることなく謳歌できる自由がうらやましく、まぶしく感じます。

アトランタにて

その2日後(2003年8月8日)、シカゴから長距離バスで移動した、アトランタの街角にて。

このアトランタでは、セグウェイに乗って街中をパトロールしている警官を発見。Segway Policeとでも言うのでしょうか。
アトランタのセグウェイ警察部隊

外国人観光客らしき女性に、道を教えていました。日本では見られない、「未来な」光景、映画な世界です。この警官もエディ・マーフィーに見えてきました。

サイドの車輪上部に取り付けている専用cargo(バッグ)がかっこいいですね。警官だけにかなり機能的な装備になっています。

これだけ積載できると、セグウェイで日本一周・・・とまではいかないまでも、「充電させてもらえませんか?」みたいな小旅行に出かけたら、とても楽しいように思います。でも直立姿勢なわけで、ずっと乗っていると、結局、自転車より疲れるのかもしれませんが。

「民間の警備員かも?」と思って念のため、調べてみましたが、アトランタ警察で間違いないようです。
下記のURLにもアトランタ警察のSegway Human Transporters隊として掲載されています。
Atlanta cops scoot off after criminals
Segway Human Transporters
https://azdailysun.com/atlanta-cops-scoot-off-after-criminals/article_e4246021-8475-556a-ad05-bfdca5581dc2.amp.html

ちなみにアトランタではグレイハウンドバスでのロストバゲージの痛い思いでがあります。
→詳細:グレイハウンドバスの紛失荷物を自力で取り戻す

歩くよりもパトロールに体力を消耗しない、歩道や道路を行き来しやすい、目線が少し高くなり警戒しやすい、などの利点がセグウェイにはあるのでしょう。

西部劇の遺伝子も健在

目線が高くなるといえば、アメリカでは騎馬警官もよく見かけました。特にニューヨークやシカゴ、ボストンなどの大都市のダウンタウンで多く見かけました。
ボストンのニューヨークの騎馬警官
左はボストン、右はNYのダウンタウンにて

セグウェイという最新のテクノロジーを導入しつつも、西部劇に見られるようなアメリカの開拓時代のアナログな馬文化も大切に保持し続けているようです。

ただ、馬は「落とし物」の処理が大変そうでした。馬は落としたい時に自由に落とします。生物ゆえに。しかも大きい。

アメリカ騎馬警官運搬車

こちら(上写真)もシカゴで見かけた、シカゴ警察(CHICAGO Police)の騎馬隊が、馬を運ぶ専用の車。

アメリカでは2003年の時点ですでにこれだけセグウェイが社会に浸透しています。
現在ではセグウェイの社会への溶け込み方もさらに進化していることでしょう。

アメリカの警察ではAI導入で犯罪発生場所の予知もすでにおこなわれているとか。
映画『マイノリティ・リポート』(Minority Report)のような未来のSFの世界が、すでにアメリカでは広がりつつあります。

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