自転車のタイヤの擦り減りをシューグーで補修

2020/09/05

DIY

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自転車を何年も乗っていると、タイヤが擦り減って、ゴムの凹凸が無くなり、ツルツルになると、そのうち、内側の繊維?のような網目模様が所々に出てきます。


こうなるともうタイヤの交換時期です。

ただ、ほんの2,3か所 擦り減りが出ただけでタイヤを交換してしまうと、少しもったいない気がします。

そこでしばらくの寿命伸ばしに、私がおこなっているタイヤの擦り減りを補修する方法をご紹介します。

タイヤの擦り減りを放置するとどうなるか

まず、擦り減りによって内側のチューブが露出してきた状態を放置しておくと、パンクしやすくなります。

それも急に「パン!」という大きな音を立てての危険なパンクにつながりかねません。ただ緩やかに空気が抜けていくパンクならいいのですが、擦り減った部分に小石など尖がったものが当たると、突然、予告なく派手にパンクしたりします。

二輪の自転車で走行中に突然パンクすると危険です。バランスを崩して車道側に倒れて車に轢かれかねません。子どもを乗せていたりするとなおさら危険です。自転車で倒れた衝撃で頭や脊髄を損傷して車イス生活になった人もいます。

また、ブレーキをかけたとき、ちょうど擦り減った部分が地面と摩擦すると、その摩擦で「パン!」と激しくパンク(バースト)してしまうこともあります。

後輪のほうが擦り減りやすい

ちなみに、前輪よりも後輪のほうが擦り減りやすい傾向があります。

自転車というのは、体重がかかる比重が、後輪のほうが7、前輪が3(後輪:前輪=7:3)と言われています。そのため、後輪のほうが強く地面に押し付けられ続けるので摩耗し、前輪の2倍以上の早さで、擦り減っていきます。

案の定、私の自転車も擦り減り症状が出ているのは後輪だけで、前輪はまだ凹凸が残っており、まだまだ使えそうです。

擦り減りをシューグーで補修する

そこで後輪の擦り減った部分を、靴底の補修材 Shoe-Goo(シューグー)で補修してみることにしました。靴底のゴムの擦り減った部分を補修するのと同じ要領です。


Shoe-Goo(シューグー)は、靴底を補修する道具で、コールタールのようなものをチューブから出して、塗りたくれば、すぐにゴムのような感じになって、塗ったところをコーティングしてくれます。

特徴としては乾燥が早い、ということ。10分から20分ほどもすれば、塗った表面は手で触れるようになります。数時間も置けば実用に耐えられるようにはなりますが、念のため、一晩、乾燥させると万全かと思います。

塗り方

塗り方は簡単で、チューブから出した黒いコールタール状のものを、直接タイヤに塗って付属の平棒で薄く伸ばすだけ。特に補修部の箇所の厚みが2,3ミリ以上になるようにしつつ、両端は長めに薄く引き延ばしていくと粘着性も増すでしょう。


塗った当初は塗った部分は黒くテカっていますが、乾燥後、路上を走らせれば、タイヤの他の部分と馴染んできて、色的には補修した箇所はわかりにくくなります。


ただ、自転車のタイヤは、靴底よりハードな環境にあるらしく、「減り」が早い気がします。厚さ1mm程度の補修の塗り方だとすぐにまた擦り減って、中が見えてきてしまうので、3ミリ以上はたっぷり塗ったほうがいいでしょう。

逆にあまり厚く塗りすぎると、タイヤがデコボコになって、走行中に違和感を感じることでしょう。

Shoe-Goo(シューグー)で補修後、2ヵ月ほど使ってみましたが、個人的意見としては、Shoe-Goo(シューグー)の補修で特に違和感も不都合も感じられないので、これで部分的な擦り減りは補修でやり過ごしながら、もっとタイヤの全体が擦り減ってきたら、新しいタイヤに交換しようと考えています。


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