珍しく日本語より英語(hiccup)のほうが、擬音(ひっく、ひっく)に近い「しゃっくり(ひゃっくり)」。
先日、1年ぶりぐらいに「しゃっくり(ひゃっくり:吃逆)」が出て、昔ながらの自分のやり方ですぐに止めることができたので、その止め方をメモしておきます。
しゃっくり(ひゃっくり)の止め方
- 舌を口の外へ、思いっきり、できる限り前方へ強く伸ばす(舌の付け根がツルぐらい)
- その状態で止める(手は使わなくてよい。要は最大限のアッカンベーをした状態で静止する。)
- 舌を出した状態で少なくとも30秒程度以上、できる限り長く静止する(呼吸を止める。身体も動かさない。)
- なんとなくおさまったかな、という頃合に、ゆっくりと舌と呼吸をもどす。
それだけです。
止め方のポイント
しゃっくりの止め方には諸説いろいろありますが、だいたいに共通している点が、- 喉の奥の筋肉を伸ばす
- 意識を他にそらす
の2点です。
痙攣する「癖」を止めればOK
上記の舌を伸ばすことで、- 喉の奥の筋肉を伸ばし、ピクピク痙攣(収縮)癖がついてしまった筋肉を伸ばす。
(要は、足のふくろはぎがツッた時に、足の指を上に向けるようにして、ふくろはぎを伸ばすのと同じことです。) - さらに念押しで「呼吸を止めること」で、しばしの間、のど及び呼吸器官の筋肉を休ませることで、痙攣癖を忘れさせる。
といった理論です。
失敗する理由
上記のやり方で失敗する人の多くは、せっかく静止した後、もどす時に大きく呼吸をしてしまったり、すぐにしゃべってしまったり、体を動かしてしまうことが原因であることが多いです。すぐに喉まわりの筋肉を使う(=大きく呼吸をしたり、話してしまう)と、また痙攣癖がもどってきてしまいます。
子どものしゃっくりが止まりにくいのは、静止ができない(激しく動いてしまう)からです。
そっと、静かに呼吸を復活させ、しばしの間、安静を心がけましょう。
その他の「しゃっくり」の止め方
その他、しゃっくりの止め方としては、- 舌を出してスプーンで舌を強く抑える。(これは結局、上のやり方と論理は同じ。)
- 「わっ!」と後ろからびっくりさせる。
- 背中をボンッ!と強めに叩く。
- 難しい質問やナゾナゾなどを出して考えさせて、しゃっくりを忘れさせる。
など枚挙にいとまがないほど多種多様ありますが、考えさせて忘れさせるのも、考えている間に、のどの動きが止まったり、呼吸を止めたりすることを期待してのものなので、結局、目指すポイントは同じです。
たいがいのしゃっくりは上のやり方で止まります。
しゃっくりがそれでも止まらない場合
それでも2,3日以上もしゃっくりが止まらないようなら、横隔膜に炎症があったり、脳腫瘍(腫瘍で脳からのどの筋肉に痙攣信号が発し続けられる)などの深刻な病気の疑いがあるので、病院に行ったほうがよいでしょう。特に外国人は、しゃっくりと脳腫瘍などの関係性を全く知らない人が多く、数週間もそのままにして大事に至ってしまう場合も少なくないようです。
ちなみに中国語では、しゃっくりとゲップは同じ「打嗝」と表現するらしいです。
その他「くしゃみ」の止め方
ついでに「クシャミ」の止め方にも言及しておくと、- 鼻がムズムズしてきたら、
- 手で鼻をつまんで両穴をふさぎ、口も閉じ、呼吸も完全に止める(20-30秒)
- ムズムズ感がなくなったら、手を離してOK
- まだムズムズ感があったら、2の繰り返し。
(もしくは2の段階で時間を稼いでいる間に、ティッシュを用意して鼻を先にかんでしまう。)
という方法が有効です。但し、花粉症などアレルギーが原因のくしゃみは除きます。
呼吸器官やアバラ骨や周辺の筋肉を痛めてしまうことがあるため、クシャミはなるべくしないほうがよいそうです。
以上、しゃっくりやくしゃみでお困りの方の、少しでもお役に立てば幸いです。