WORDPRESSなどでホームページ(ウェブサイト)を作って集客するには、通常は、独立した「お問い合わせフォーム」や「お申込みフォーム」をそれぞれ1ページずつ作って、そのフォームへ誘導するような方法が一般的です。
フォームでの問合せ・申込みを増やす方法
さらにお客さんからのコンタクト率を高める方法として、商品やサービス詳細の個別ページの末尾に「フォーム」を埋め込んでしまう、という手法もあります。個別ページの末尾に「フォーム」を埋め込むことで、わざわざ「お問い合わせフォーム」を開く、という1アクション(1ステップ)を省略することができるので、ユーザーからの直感的なコンタクトを期待することができます。
Ninja Formsの、同じショートコードを、各ページ末尾に貼り付けるだけの簡単な方法ですが、「どのページからフォームが送られたか」(お客さんはどのページの商品・サービスについて問い合わせをしているのか?)もフォームが通知される際、簡単に知ることができます。
その方法をメモとして残しておきます。
Ninja Formsを各ページに設置し、送信元のページを知る方法
1.まずNinja Formsでフォームで簡単なフォームを1つ作る
まず、Ninja Formsで、記入項目数が少ない、簡単な「お問い合わせフォーム」を1つ作ります。Ninja FormsのプラグインのWORDPRESSへのインストール方法や、基本的な使い方は、簡単であることと、Ninja Formsの基礎的なことを紹介しているサイトは他にたくさんあるので、ここでは省略します。
お客さんが書き込む項目(フィールド)は少なければ少ないほどハードルが低くなるので、項目数は2,3程度に抑えます。
項目の例
- お名前
- メールアドレス
- ご質問欄(お問い合わせ内容を書く欄)
但し、これだとお客さんが、どのページを見て質問をしているのか?(どの商品・サービスについて問い合わせをしているのか?)が分からないことがあります。
2.「非表示」項目を追加し、細工する
そこで、Ninja Formsには、お客さん(フォーム記入/送信者)から見えない「非表示」というフィールド(項目)を設置できるので、「非表示」項目を3つほど、以下のようにフォームに忍ばせます。- 非表示1・・・規定値 {wp:post_title} ←フォームが設置してあるページタイトル
- 非表示2・・・規定値 {wp:post_url} ←フォームが設置してあるページURL
- 非表示3・・・規定値 {other:user_ip} ←フォーム送信者のIPアドレス
規定値に記入するMerge Tagsの一覧・解説・使い方
https://ninjaforms.com/docs/merge-tags/
この3つの「非表示」フィールドをフォームに埋め込むことによって、お客さんが、
- 「ページタイトル」どのページからフォームを送信したか
- 「ページURL」フォームを送信したページのURL
- 「IPアドレス」どこに居る(住んでいる)/どこからアクセスしたか
の情報を、お客さんにわざわざ尋ねるまでもなく こちらで把握できますので、お客さんからの質問に、より的確に回答できるようになります。
→関連記事:NINJA FormsでIPアドレスを取得し通知させる方法
3.各ページ末尾にショートコードをコピペする
フォームが完成したら、あとはそのフォームのショートコードを、フォームを設置したい個別ページの末尾のHTMLにコピペするだけです。ショートコードは、Ninja Formsのダッシュボードに [ninja_form id=●] という形で表示されています。
ショートコードを貼り付けたページからフォームを送信すると、以下のような通知がメールで届きます。
4.メールではこのように通知される
下図は、WORDPRESSのNinja Formsから、Gmailへフォームの内容が通知された例です。お客さんがフォームに記入した項目は3つだけなので、「フォームを送信する」ハードルは低いですが、こちらにメールで通知された項目(情報)は実際は6つあるので、より的確に問合せに対応できるようになります。
各ページにフォームを設置するメリット・デメリット
「お問い合わせフォーム」や「お申込みフォーム」専用のページからのフォーム送信と比較して、個別ページにフォームを設置することのメリット・デメリットは以下のような点が考えられます。メリット
個別ページにもフォームを設置するメリットとしては、- 商品・サービスページから、わざわざフォーム専用のページに移動する、というワンアクション(1ステップ)を省略できるのでコンタクト率が上がる可能性がある
- 商品やサービスを上から下へ読んだ目線の流れでフォームが目に入るので、勢いで直感的にコンタクトを取りやすい
などが挙げられます。
デメリット
個別ページからフォームを送信してもらうことのデメリットは、- 記入する項目が長いとページが長くなって逆効果なので、記入してもらう項目数は少なくしたほうがよい(つまり、得られる情報が少なくなる)
- 簡単に(勢いで直感的に)送信できるので、安易なフォーム送信(いたずら系)が増える可能性はある
といったことが考えられます。
どのページにフォームを設置するかは、こちら側(管理者)の自由なので、ページの性質に応じて、個別ページにもフォームを増やしたり、あえて設置しなかったり、と調整して使い分けるとよいでしょう。