キッチンタイマーの使い方はいろいろあります。
自分はキッチン(調理・料理中)に限らず、仕事中などにも、メリハリ付けて集中するために、キッチンタイマーを使用しています。
例えば、「30分でこの1仕事を片付けるぞ」と集中したい時の「条件付け」する際などにも使用しています。
数年、dretecのキッチンタイマー(T-542)を使ってきたのですが、ここ最近、不調(壊れた→自己修理→一応、直した→また不調)を繰り返していたので、TANITAの最小限の機能しかないタイマー(TD-384)を新しく購入しました。
その2つのタイマーを使って比較した体験談(感想)です。
使っているものは以下の2つ、
- TD-384(タニタ)
- T-542(dretec)
ですが、単純比較するには、機能的・値段的に公正ではないので、中間に位置するT-541(dretec)も、比較の対象として以下の表に入れてみました。
このドリテックのT-541は、タニタのTD-384と、外見・機能はほぼ同じです。
キッチンタイマー(タニタとドリテック)比較
以下の項目は、個人的に気になっている(重宝している)点を抽出したものです。あらゆる面を比較した表ではありませんのでご了承ください。TD-384 | T-541 | T-542 | |
---|---|---|---|
メーカー | TANITA | dretec | dretec |
製造 | 中国製 | 中国製 | 中国製 |
カウントダウン | あり | あり | あり |
カウントアップ | なし | あり | あり |
アラーム | 約30秒 | 約1分間 | 約1分間 |
予告アラーム | なし | なし | 10分/5分 |
時計 | なし | なし | あり |
バイブ(振動) | なし | なし | なし |
電池 | 単四電池1本 | 単四電池1本 | 単四電池1本 |
ボタン | 分/秒 | 分/秒 | 10分/1分/10秒 |
背面磁石 | 板版黒磁石 | ネオジム磁石 |
ネオジム磁石 |
サイズ(mm) | W82*D21*H76 | W90*D19*H70 | W80*D19*H80 |
値段 | 468円~ | 620円~ | 1090円~ |
概要
TANITAもdretec(ドリテック)は、どちらも日本のメーカーではありますが、生産工場は中国なのでMADE IN CHINA(中国製)です。タニタのTD-384と、ドリテックのT-541は、外見と機能はほぼ同じです。
値段については、日によって、また販売店(販売サイト)によって日々変わるので、当ページアップ時現在の「価格.com」における最安値を参考までに掲載しています。
バイブレーション機能はいずれのタイマーにも付いていません。
背面(裏面)はこのような感じ。磁石が、TANITAが「面」なのに対して、dretecは「点」。点であってもネオジム磁石なので強力ではあります。背面磁石が「面」と「点」どちらがいいのか?については、使用環境にもよるので、一長一短があります。
横(側面)から見た図。TANITAのほうが、若干、厚みがあります。
タイマーを選ぶポイント(結論)
自分がよく計測する時間が10分以上か?以下か?
- 10分以内の計測が多い→「分」「秒」だけのタイマー
10分以内、特に5分以内の「短い時間の計測」が多い場合は、ボタンが「分」「秒」だけの最安TANITAのキッチンタイマーで十分。 - 10分以上の計測が多い→T-542(dretec)
10分以上の時間の計測が多い場合は、ボタンが「10分/1分/10秒」が付いているもの、つまり10分単位、1分単位、10秒単位で時間をセットできるT-542(dretec)が便利。
「大は小を兼ねる」で、基本的にはT-542(dretec)があれば事足りますが、いろいろデメリットもあります。以下、メリットとデメリットをまとめました。
T-542(dretec)
メリット
- 秒単位でのタイマー設定が必要なことがないので、「10分/1分/10秒」単位でセットできるdretec T-542が自分にはピッタリ。
- 「時計機能」が付いているので、タイマーとして使う時以外は、時計代わりにもなる。
- カウントダウンだけでなく、カウントアップ機能もついているので、ストップウォッチ的にも使える。
- 予告アラーム機能(残り10分、5分のタイミングで短くアラームが鳴る機能)は、Amazonの商品レビューでも評価が別れているが、自分は残り時間の「時間の経過」が分かるので、ありがたい。仕事や勉強タイマーとして使う時にも、この予告アラーム機能は重宝します。なぜなら集中し過ぎていると、残り時間を忘れてしまうため、時間経過を適度に知らせてくれる機能はありがたいです。
デメリット
- 落下しやすい。結果、壊れやすい。
少しサイズが大きいので、つかみ損ねる時がある。 また、商品レビューに多くあるように磁石が弱い(ネオジム磁石で丸くて小さい)ので、「点」で接着するようになるため接着面積が小さく、落ちやすい。その結果、落下して壊れやすい。 - 音が小さい
TANITAに比べると、dretecのは元々、全般的にアラーム音が小さいように感じます。
一方で、「タニタ タイマー 音量 小さく」といった検索キーワードも見当たるので、タニタのタイマーの音量が大き過ぎると感じている人もいるようです。
アラーム音量への感じ方には個人差があり、使用する環境によっても違ってきます。 - 音が鳴らない
前述の通り、落下などの衝撃で、アラーム(スピーカー)部分が特に壊れやすいです。自分は何度もこのT-542(dretec)を自分で修理しましたが、いつも不調部分は、このアラーム(スピーカー)部分で、スピーカーとなる丸い金色の金属板の接着加減に苦労しています。「音が鳴らない」のは、このスピーカーとなる金属板の接着加減に原因があるためで、ピッタリ接着しすぎる/または浮かせ過ぎるとアラームがまったく鳴らなくなってしまいます。適度に浮かせつつ接着(本体に固定)するのがポイントです。 - 画面の表示が薄い(表示されない)
TANITAに比べると、液晶のタイマー表示が少し薄いように感じます。また、前述の通り、落下して破損しやすいので、そのたびに画面が薄くなっていっているような感じも受けます。電池交換しても薄い場合は、破損している可能性が高いです。 - 時計の時刻が設定しにくい
Amazonのレビューでは、時間設定(時計の時刻設定)がしにくい、というのも散見しました。使い方は時間設定は、取扱説明書に載っていますが、紛失された方は、以下のネット取扱説明書(PDF)にて確認できます。
https://www.dretec.co.jp/upload/tenant_1/286507844b2bd57cada2d52e0fcc0a8a.pdf
dretec 時計の設定の仕方(時間設定方法)
- まず「モード」ボタンを押し、時計表示にする。
- 「時」の設定
- 「モード」ボタンを3秒以上押すと、「時」が点滅。
- 「10秒」ボタンで、午前(AM)、午後(PM)、24時間表示を切り替える。
- 「10分」ボタン→1回で10時間進む
「1分」ボタン→1回で1時間ずつ進む
- 「分」の設定
- 「スタート/ストップ」ボタン→「分」が点滅
- 「10分」ボタン→1回で10分進む
「1分」ボタン→1回で1分ずつ進む
- 最後に「モード」ボタンを押してセット完了
以上デメリットをまとめると、磁石が弱い、サイズが大きいのでつかみ損ねる等々で、落下しやすく、破損しやすい。その結果、音量やタイマーの液晶表示が故障しやすい、という点が挙げられます。
前述の通り、自分にとっては、T-542(dretec)が機能的には十分、事足りるのですが、このT-542(dretec)が、CASIOのG-SHOCKまでとは言いませんが、もう少しタフさを備えると、より完璧なキッチンタイマーになるのではないかと感じます。
ちなみにT-542(dretec)とまったく同じ商品で、TDT-542(TRUSCO/トラスコ中山)というものがあります。
あと、これはこの種のタイマー全般に言えることですが、スリープ機能または電源オン/オフ機能が付いているといいな、と感じます。タイマーは使っていないことが多いので、電池がもったいないからです。
現状、現機種で「スリープ機能」または「電源オン/オフ機能」を実現するには、電池を抜くか、電池をはめた状態で、電池の端の接触部分に絶縁版として何かプラスチックの板のような薄いものを挟みこみ、使う時にその絶縁版を抜く・・・といった方法しかありません。
取扱説明書
- TD-384(TANITA)
https://api-img.tanita.co.jp/v=1666504720/files/user/support/manual/td_series/TD384.pdf - T-541(dretec)
https://dretec.co.jp/upload/tenant_1/cdef8d6f22e089a7f49677a841a55902.pdf - T-542(dretec)
https://dretec.co.jp/upload/tenant_1/286507844b2bd57cada2d52e0fcc0a8a.pdf