フラットアイアンビルディング (Flatiron Building) といえば、アメリカ・ニューヨークのが有名ですが、カナダ・トロントにも似たようなビルが存在します。
トロントのフラットアイアン系ビルその1
- 建物名:25 The Esplanade Condos
- 場所:25 The Esplanade Toronto, ON J4Y 0K7
- 高さ:105m(33階建て)※NYのフラットアイアン・ビルは87m
- 完成:1988年
- URL:https://25theesplanade.ca/
ここは上層階は高級コンドミニアムで、下層階にはコンビニ的なお店などテナントも入っています。ユニオンステーションやUnion Station Bus Terminal(ユニオンステーションのバスターミナル)のすぐ近くにあります。
実は現在は、この両サイド(手前)に高いビルができてしまって、残念ながら上の写真(2003年撮影)のような孤高のフラットアイロン(フラットアイアン)感が薄れてしまいました。フラットアイロン映えするには、両サイドのスペースが大切だということを痛感しました。
トロントのフラットアイアン系ビルその2
また、トロントでは、次にあげるビルのほうが、フラットアイアンビルとしては有名かもしれません。トロントのダウンタウンを象徴するランドマーク的建物の1つとして、ポストカードや水彩画風の絵葉書もたくさん売られていました(ポストカードの1つ↓)。
- 建物名:グッダーハム・ビル(Gooderham Building)
- 場所:49 Wellington Street East Toronto, Ontario →このビルのストリートビューはこちら
- 完成:1882年(NYのフラットアイアンビルは1902年完成なのでNYよりもトロントの方が古いんですね。)
- 高さ16.7m (NYのフラットアイロン・ビルは87m)
- 参考:https://en.wikipedia.org/wiki/Gooderham_Building
ビルの裏側もオチャメ
このグッダーハム・ビル、実は反対側(裏側)もトリックアートな壁画になっていてお茶目です。
→このグッダーハム・ビルの裏側をストリートビューで見る
このビルの裏の公園(Berczy Park/バークジー・パーク)も、このビルが見えやすいように近年、整備された模様です。(それまでは木が生い茂っていてビルが見えにくい、暗い公園でしたが、今は開けた感じになりました。)トロントの歴史的建造物としての周辺環境整備が進んでいるようです。
フラットアイアンは文字通り、flat(平らで煎餅みたい)で上から見るとiron(アイロン)みたいに見えるビルのことを指し、道と道が鋭角で(斜めに)交差点にできることから、眺めがよく、目立つため、街を歩いていても引き付けられやすい傾向があります。
1880年代からの古い建物が多いトロント
トロントは地震や湿度が少ないせいか、1880年代頃に建てられた建造物が今でも現役でゴロゴロ街中のあちこちに転がっています。私がトロントに来て初めて泊まったホステル(カナディアーナ・バックパッカーズ)も、1880年代頃に建てられた民家をバッパーに改造したものでした。
このグッダーハム・ビルはSt. Lawrence Market(セントローレンスマーケット)のすぐ近くなので、マーケット見学と併せて観光するとよいでしょう。
→セントローレンスマーケットとグッダーハム・ビルがワンショットで収まる交差点のストリートビューはこちら
マーケットの中はこんな感じで活気に満ちていました。食べ歩きしている人も多かったですね。
トロントのダウンタウンといえば、まるで東京・西新宿のような超高層ビルばかりが目立ちますが、そのビルの合間には教会その他、歴史的な建造物がたくさん残っているので、古い建物を見て回るのもトロント観光の楽しみ方の1つです。
この教会も取り残され感ハンパないというか、むしろ背景の巨大なビルと込みですごい迫力を醸し出しています。
- 名称:Church of the Redeemer - Anglican Church of Canada
- 162 Bloor Street West Toronto, ON M5S 1M4(Queens Park × Bloor St W)
- URL:https://theredeemer.ca/
巨大建造物でも背景を取り囲むように建てると、むしろ手前の小さな建物を引き立てる効果もあるようですね。