不具合が示すbloggerブログ・サービス終了はない件

2021/12/25

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bloggerサービス終了は無い

blogger や blogspot という単語で検索してみると、「Google Blogger 終了」とか「google blogger サービス終了」「blogger 廃止」といった推奨キーワードが表示されます。

グーグルが提供するブログサービス Blogger(blogspot)のサービスが終了するのではないか?と心配している人が多いことがうかがえます。

この数年、bloggerにて複数ブログを運営している身としては、この1年間のbloggerの変化(不具合ともいう)から、「google blogger サービス終了(廃止)」は「当面ない」と実感しています。

以下、この約1年間(2021年)に、自分がbloggerにて体験した変化(不具合)をまとめたものです。

search console でエラー多発

BloggerはGoogleが提供しているブログ・サービスであるにもかかわらず、なぜか以下のような「Googleのサーバー側」と「Googleの検索エンジン」との接続の悪さが多発しました。

インデックス登録できない

特に2021年の前半くらいまでによく経験していたのですが、bloggerで新しい記事を書き、それをsearch console経由でインデックス登録申請しようとすると、「インデックス登録リクエストに失敗しました」とエラーが表示され、インデックス登録ができない、という出来事が多発しました。
→詳細:Search Console「インデックス登録リクエストに失敗しました」の対処法

これについては、上記リンク先のページに詳細と対処法をまとめてある通りですが、ただひたすら「時間をおきながら何度も申請してみる」で対処していきました。結果として、最終的にはインデックス登録されない、ということはありませんでした。

そしてこの「インデックス登録エラー」というのは、最近ではまったく発生しなくなったので、google側で何か改善がなされたようです。

「カバレッジ」の問題の検出 多発

サイト 〇〇〇.blogspot.com で「カバレッジ」の問題が新たに 検出されました
というタイトルの通知メールも、Google Search Console Team ( sc-noreply@google.com )から、届くことがあります。
内容は、
〇〇〇.blogspot.com の所有者様

Search Console により、貴サイトに影響する「カバレッジ」関連の問題が 1 件検出されました。
主なエラー
エラーにより、貴サイトのページまたは機能が検索結果に表示されなくなる可能性があります。貴サイトでは、以下のエラーが検出されました。
サーバーエラー(5xx)
上記の問題をできる限り解決されることをおすすめいたします。こうした問題を解消することで、サイトのエクスペリエンスや Google 検索結果での表示を最適化できます。

カバレッジの問題を解決する

・・・といったもので、エラーの主な内容は、概ね以下の3つ、

  • サーバーエラー(5xx)
  • リダイレクト エラー
  • robots.txt によりブロックされましたが、インデックスに登録しました
のいずれかでした。

いずれもこちらで何か対処・改善する必要はなく、その通知メールにある、
  1. 「カバレッジの問題を解決する」から
  2. search console ページに飛んで、
  3. 「修正を完了しましたか?」の横にある「修正を検証」をクリック

すれば、数日後には、
サイト(〇〇〇.blogspot.com)に関する「カバレッジ」の問題が修正されました
というタイトルの通知メールが届くことが常でした。

いずれも、googleの検索エンジンがスクロール(読み取り)した時に、googleのサーバー側との接続具合がたまたま悪かった等の、google側の問題なので、こちらでは特に何も修正する必要もないものがほとんどです。

但し、それ以外のエラーメッセージが複数ページで累積している時は、実際にサイト側で問題が生じていることもあるので(例えば、一度 公開していた記事を、何かのはずみでうっかり下書き化してしまっていた等)、自分側に何か非はないか、一応チェックしておく必要はあります。

画像URLが勝手に変わってしまった件

この1年の間に、bloggerにアップロードした画像のURL形式が勝手に変わってしまった、というのが2件(2種類)発生しました。

「1.bp.blogspot.com」から「blogger.googleusercontent.com」へ

1つは、これまで、Bloggerの画像のURLは、

  • https://1.bp.blogspot.com/
  • https://2.bp.blogspot.com/
  • https://3.bp.blogspot.com/

といったドメインURLだったのですが、それが2021年8月16日か17日あたりに、以下の場所(URL)・・・

  • https://blogger.googleusercontent.com/・・・

というドメインURLに予告なく突然、変わってしまいました。

サムネ画像が表示されない問題

これにより何が生じたかというと、サムネの画像が表示されなくなる、という事態が発生しました。
→詳細:Google・Bloggerのサムネ画像非表示【緊急対処方法】

この件はあちこちで問題になり、フォーラムでも何件かスレッドが立っており、それが最終的にはgoogle側に伝わったのか、1,2週間後くらいには、サムネ画像も無事に表示されるようになりました。

記事内の画像が表示されない問題

しかし、2021年10月24日頃、また画像のURLが勝手に変わって表示されない問題が発生し、今度はサムネではなく、なぜか一部の記事の、記事内の画像が表示されないものがある、という事態が発生しました。

これについては、不具合ページが2,3ページと少なかったので、改めて記事内の画像をアップロードし直すことで対処しました。

画像URLが長く意味不明なものへ

上記は画像URLの最初の部分(ドメインURL)の変化でしたが、それに続くURLの文字列もいつのまにか、これまでよりもさらに長ったらしい意味不明な文字列が画像URLに勝手に付くようになりました。

(以前の画像URLの例)
https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgViGolDES_Zz-m6dR9RE47Sz_CgG874onv4sEs_U-ceFrjEtCNeuogmRXMvug8qM0LPCEpuCF6qrLf8fsk3CgaEHH_GWysWa6FaiM2I2BHv6vyWYTwprOR-OJnnJVRMgl0Nq3Sv3kTpu0/w480-h240-p-k-no-nu/eneloop-battery-types.jpg

(最近の画像URLの例)
https://blogger.googleusercontent.com/img/a/AVvXsEjzzPz3Nr9yMDDnMyhMa_BpcwAl18LWKK7dUgdB2DIOGFWH9JZBdUn1h2Lhe-m6l7yOm2euLDUWOyL4jSWrqesUmomDB8GyBpBnTiEuN53-TO14-fuW4l_0iKJM6wussRDp51KwIAWR3Ato4PGVC7izH14QNsNfwA9fqoaL88FuGOO0IdJy6CQLBbxK=w480-h240-p-k-no-nu

以前は画像ファイル名をアルファベットにしておけば、それが自動的に画像URLに反映されており(上の例では eneloop-battery-types の部分)、SEO的にも多少、効果が期待できました。

しかし最近変わってしまった謎のURLには、こちらが任意で付けたファイル名は、まったく反映されなくなりました。しかもやたらと長いURLが勝手に割り振られてしまいます。

そのため、以前よりも画像の中に alt や title など後付けでしっかり画像の説明を入れた方がよい必要性が高まってしまいました。

過去の日付で投稿してもURLは現在になってしまう問題+【解決方法】

また、2021年の中頃から、過去の日付で記事を投稿したら、日付は過去になるものの、URLは投稿時現在の「年月」になってしまう、という仕様になってしまい、この仕様(不具合)は現在も続いています。つまり、後から過去の記事を補充していこうとしても、URLを見れば、いつ投稿したのかバレてしまう、ということです。

やはりこの件を気にされている方もいらっしゃり、以下のようにフォーラムにスレッドが立っていました。

Bloggerの投稿のURLの年月が最新の年月に強制的に設定されてしまう。
Bloggerでは投稿年月を任意に設定することができます。
すると投稿のURLに投稿年月が反映されます。
https://******.blogspot.com/年/月/******.html
しかし、ここ数ヶ月、それが正しく機能しません。
投稿年月を過去の年月に設定しているにも関わらず、URLの年月が現在の年月(2021/09)になってしまいます。
これはBloggerの不具合でしょうか? 回避する方法はありますか?
https://support.google.com/blogger/thread/126990910/bloggerの投稿のurlの年月が最新の年月に強制的に設定されてしまう。?hl=en

【解決方法】URL年月が現在になってしまう問題

この問題の解決方法ですが、ブログで新しく記事を投稿する際、記事本文を書き始める前に、一番最初(真っ先)に投稿したい過去の日付(例えば1990年2月16日)を編集画面の「公開日」の「日時を設定」で設定して、「保存」(下書き化)すれば、
https://〇〇〇.blogspot.com/1990/02/(任意の文字列).html
という過去の任意の年月URLに設定することができます。
ブロガーでの過去の日付での投稿方法
先に本文のほうを執筆し、「保存」をしてしまうと、URLが最新の年月に確定してしまいます。一度「保存」を押してしまうと、その時の年月がURLとして確定され、一度確定したURLを、後から変更することはできません。

これの原因は、おそらくbloggerの「自動保存」機能の周期が早くなってしまったことが関係していると思われます。こちらが記事投稿日時を指定する前に「自動保存」機能が作動することで、記事URLの「年月」の部分(サーバーのファイルの場所)が確定されてしまう、ということが原因として考えられます。

繰り返しますが、URLも過去の年月にしたい場合は、新記事編集の際、真っ先に過去の日付を設定することです。一度過去の日付の設定に成功すれば、その後何度更新しても、その過去の日付URLが維持されます。

リダイレクトが万能ではない

一応、bloggerにはURLのリダイレクト機能はあるのですが、そのリダイレクトが(以前はできていたことが)今は機能しなくなっている・・・ということも起こりました。

例えば、一度公開した記事のURLの文字列に間違いがあり、それを修正して、「同じページの新しいURLへ」リダイレクトさせたくても、それができない(昔はできていた)というケースです。
→詳細:リダイレクトできないblogspot(blogger)の対処法

上記リンク先に詳細があるように、これについては結局、古い記事を完全消去し、新しい記事を起こし直さないとリダイレクトできないようです。しかしそれだと前述のように、URLに表示される年月が最新の年月になってしまう・・・という問題も二重に生じてしまいます。

この不具合はまだ解消されていないようです。

bloggerブログ・サービス終了はない理由

以上、この約1年間に遭遇したbloggerの不具合の列挙ですが、いずれの原因も、google側の内部で何かをしている(変更を加えた)ことによるものです。

つまり、これだけ仕様をいろいろいじっている、ということは当面、bloggerブログのサービス終了はない、と言えます。

末期のブログ・サービスは、例えばjugemのようにhttpsに対応しないなど、重要な部分において、まったく変化がない(やる気がない)ものです。

bloggerがメチャクチャやる気があるか?というと決してそうではありませんが、以上の変化(不具合)から、当面、bloggerは安定的に続くものと。1ユーザーとして確信しています。

「bloggerは使いにくい」と言われる理由

blogger で検索すると、「Blogger 使いにくい」という推奨キーワードが列挙されます。

これは、日本語を検索で使う人(つまり日本人)に、「Bloggerは使いにくい」と感じている人が多い、ということを表していますが、これまで20年近くに渡って、いろいろな会社のブログサービスを利用してきた1ユーザーとしては、bloggerは使いやすいと言えます。
「使いやすい/使いにくい」というよりかは、シンプル過ぎる・ブログとしての最低限・基礎的な機能はだいたいそろっていて特に可もなく不可もなし、という感じです。

海外ユーザーも多いにもかかわらず、ではなぜbloggerは「使いにくい」と言われてしまうのか?というと以下の2点に原因があると言えます。

  1. blogger運営側からの情報発信が少なく、しかも発信言語は英語
  2. 専用のコミュニティ(ポータルサイト)がない

1については、一応、

  • Blogger 公式ブログ - The latest tips and news from the Blogger team
    https://blogger.googleblog.com/
  • Blogger ヘルプ・コミュニティ(フォーラム)
    Welcome to the Blogger Help Community
    https://support.google.com/blogger/community?hl=en
というのがありますが、基本、英語ですし、公式ブログについては"The latest tips and news from the Blogger team"と表記しているわりには、いろいろな変更や不具合が生じていても、ほとんど更新がありません。

実際、公式ブログの最後の更新記事は当記事アップ時現在で、1年半も前(May 20, 2020)で止まっています。

Blogger ヘルプ・コミュニティ(フォーラム)ではライブ(現在もよく稼働している)ですが、こちらも基本、英語になります。bloggerで何か不具合か疑問が生じたら、このコミュニティで過去スレッドを読んだり、新たに質問したりして解決するようになっているのですが、ユーザーのレベルがピンキリなので、ピンポイントで自分のほしい情報を探し出すには、それなりにネットリテラシー(検索力)が必要とされます。

ちなみにこのフォーラムで騒ぎになれば、そのうちgoogle側が気づいて、対処してくれるようで、結果として、フォーラムで話題になっている不具合は解決することが多いです。

ブロガーのサポート・ヘルプ画面
尚、このBlogger ヘルプ・コミュニティ(フォーラム)は、上図のように、各ページの下部で言語を選択できるようになっているので、「日本語」を選択すれば、Google Chrome の翻訳機能にて、補助的な日本語にて概ねを理解することはできます。

2については、通常、ブログサービスは、ブログサービスが運営するホームページ(ポータルサイト)があって、そこで「新着ブログランキング」や「人気ブログ・ランキング」などが表示されていて、記事を投稿すれば、そこに表示されて、そこから外部リンクをもらうことができたりするのが一般的ですが、bloggerにはその機能が薄いです。

新記事を投稿したら、他のbloggerで作ったブログで既定の上帯がある場合に、その上帯に一瞬表示されたりする程度で、自動的に発生するblogger内部での外部リンク効果は期待できないので、SEOは自分で努力しなければなりません。

この辺りがbloggerの(世界的にはユーザーは多いけれど)日本にはユーザーが少ない理由の1つなのでしょう。

bloggerで収益化できるか?

そんな一見、日本人にはとっつきにくいように見えるbloggerブログですが、収益化できるか?というと収益化はできます。その理由は、

  1. bloggerが無料なので、そもそもマイナスになる要素がない
  2. googleが提供するサービスなのでAdSenseが認められやすい

からです。

昨今、一般人がブログで月何十万以上も稼ぐのは難しいですが、お小遣い程度であれば、月にチャリンチャリンと収益が入ってきます。
ブロガーのアクセスと収益
実際、当ブログは月に3記事程度しかアップしていないので、あまり力は入れていないのですが、それでも上記の通り、時間経過とともにアクセスは右肩上がりで、googleからgoogle adsenseの振り込みも入って来ていますので、現状、額は多くないにしても、収益化は可能です。

当ブログについては、SNSとの連携などもまったくやっておらず、外部リンクもほとんどなく、ほぼ検索エンジンからのアクセス流入だけですが、それでもキーワードによっては検索1位ないし上位になる記事が複数存在します。それは検索エンジンのアルゴリズムが日々、進化しており、良い記事をかけば、何もしなくても検索結果上位になりやすくなっているためです。

もちろん外部リンク的なSEOも重要ではありますが、一番重要視するべきSEOは、やはり記事の中身であることを日々実感しています。
google-search-console-insights
ちなみにアクセス(クリック率)が上がってくると、Google Search Console Insightsから「おめでとうございます。過去 28 日間で Google 検索におけるお客様のサイトへのクリック数が 〇〇K クリックに到達しました」というメールが送られてきたりします。

以上、bloggerを複数運営する1ユーザーとして、bloggerのサービス終了は当面、心配する必要はないし、bloggerで収益化もできる、というこの1年間の所感でした。

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