寿命がきたeneloopをさらに長く使う方法

2021/01/15

DIY

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昔はいろいろな外装があったニッケル水素電池「eneloop(エネループ)」。

ユーザー層を広げるためか、昔は派手なキラキラ系のものからヒョウ柄、迷彩ミリタリー柄や、ディズニーとコラボしたかわいい外装デザインのエネループもありました。

SANYOが作ったeneloopですが、今はPanasonic傘下としてeneloopブランドは生き残っています。

優秀な電池

外装はさておき、電池としての中身の実力は、個人的には市販のニッケル水素電池では一番優秀だと思います。
くり返し使う生活へ。
「5年後でもすぐ」「約2100回」使える
満充電して、1年後の容量 約90% 5年後で約70%残存
低温に強い・外装は抗菌加工
電圧 1.2v 容量 min. 1900mAh
(エネループ・パッケージ記載文より)

エネループは、「メモリー効果」を低くして、「自然放電」によるロスを抑えたので、長く使わなかったとしても、残量切れを起こしにくい、という特徴があります。

それでも永遠には使えない

そんな繰り返し充電して使えるエネループですが、上述宣伝文句の通り、限界はあり「約2100回」以上使うと、寿命を迎え、充電できなくなります。

実際に長年使っている者の率直な感想としては、「約2100回」持つかどうかはかなり疑問で、賞味1000回ぐらいで寿命を迎えるように感じます(1日1回使い切って、充電するを繰り返して、1年365日で、2、3年持つかどうか・・・という感じです)。

末期の症状

末期の症状としてはエネループ専用充電器(Panasonic製 BQ-CC55 や SANYO製 急速充電器 NC-TGR03 など)で充電しようとしても、赤くランプが点滅して充電できなかったり、充電できたように見えても、充電されていなかったりするようになり、それが寿命が来たことを示唆しています。

寿命が来たエネループをさらに充電させる方法

しかし、ひょんなことで、寿命が来たエネループを、さらに充電させることができることに気付きました。

それは昔のエネループの充電器(SANYO USB OUTPUT CHARGER KBC-E1A)を使うことです。

自作ソーラーパネル・スタンドで自家発電生活にて、Goal Zeroのソーラーパネルから、単三または単四形のエネループ1本、または2本だけ充電できる機器を探していた際に入手したものです。

SANYO KBC-E1A

この充電器KBC-E1Aは、まだサンヨーがエネループを販売していた頃の、エネループ専用充電器(正規品)です。
  • SANYO USB OUTPUT CHARGER KBC-E1A (後型 新型の KBC-E1AS とスペックは同じ)
  • https://panasonic.jp/sanyo-battery/p-db/KBC-E1AS.html
  • DC IN 5V
  • DC OUT 5V
  • 右:(出力用)USB-A型 出力端子
    左:(充電用)mini USB B型 入力端子
    中央:DC出力ボタン(残量チェック)

今では もうほとんど見かけなくなった mini USB でエネループを充電させる充電器です。

自分にとって、このKBC-E1Aの一番の利点は、前述のように、単三1本でもUSB経由で充電できることです(スペーサーを使えば、単四電池も充電させることができます。)。
USB経由の充電器は、だいたい単三4本を同時に充電させないといけないものが多く、数少ない1本でも充電できる機器は、性能が悪かったり、壊れやすかったりして、いろいろ入手して試した結果、KBC-E1Aにたどり着きました。

但し、充電時間は、最新の充電器が単三エネループ1,2本を1時間半~2時間程度以内で充電できるのに対して、このKBC-E1Aは単三1,2本を3~4時間以上かけて充電するような形になります。

通常のエネループ専用充電器(Panasonic製 BQ-CC55 や SANYO製 急速充電器 NC-TGR03 など)で充電できなくなった(寿命を迎えた)エネループを、このKBC-E1Aで充電すると、不思議なことに電気が入っていきます。

但し、寿命を迎えただけあって、新品のフル満タンのようなパワーは発揮しませんが、それでも、バッテリーチェッカーの7-8割ぐらいまでは回復させることができます。

なぜKBC-E1Aだと充電できるのか?

なぜKBC-E1Aだと充電できるのか?の原因は不明ですが、「DC IN 5V」とあるように、5V程度でゆっくり時間をかけて、なおかつ安定的に充電してあげている点が効いているように感じます。

最新の充電器は賢すぎて、モンスターカスタマーを想定してか、電池の寿命を過剰に厳しく判断して、少しでも弱ってくると、「もうダメ、この電池は使えません」と判定するように作られているように感じます。

そんな時、そこまでセンシティブではない、昔ながらの鈍感な充電器で充電してやれば、融通が利く・・・といった感じでしょうか。

似たような充電器に、SANYOの NC-MDU01というのがあり、これも重宝していたのですが、この充電器はどうも壊れやすい(USBコードの可動部分の根本が接続不良になりやすい)という特徴があるようで、所有していた2台とも使えなくなってしまいました。
一方、KBC-E1Aのほうは、繊細な部分に可動域がないおかげか、タフで現在も現役で稼働してくれています。

もしかしたら、他にも、
  • 比較的弱い電流を
  • ゆっくり時間をかけて
  • 安定的に供給できる
という条件を満たした充電器があれば、このKBC-E1Aと同様に、寿命を迎えた古株のエネループを延命させ、まだまだダマしダマし使えるようにすることができるのかもしれません。

KBC-E1A系の充電器は、たまにヤフオクなどのネットオークションに出品されているので、興味ある方は入手しておくと便利かもしれません。

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